第1回合同調整委員会(JCC)を開催しました。

2023年6月29日、モンゴル国立医科大学にて本プロジェクト最初の合同調整委員会(JCC)を開催しました。

今回のJCCでは、プロジェクトの始動にあたり、PDM*に基づいたプロジェクトの目的、期待される成果、活動などが再確認されるとともに、多岐にわたるプロジェクト関係者から様々な抱負が述べられました。現在のモンゴル国立医科大学(以下、医科大学)やモンゴル日本病院(以下、日モ病院)の状況を踏まえ、今後のプロジェクトの進め方を確認しました。

プロジェクトチームから、プロジェクトの概要と方針、実施体制について改めて説明を行い、教育・科学省含め、医科大学、日モ病院、JICAチームで強固な協力体制を構築しプロジェクトを実施していくことを確認しました。モンゴル側からは、日モ病院はモンゴルで初めての大学病院として、医療サービス・教育・研究の側面で重要な社会的責任を持つことが強調され、人材育成研修や研究、病院運営において目指すべき方向についての解説がありました。その後、再度プロジェクトチームより、医科大学や日モ病院関係者との協議・情報収集を通じて確認した現況・課題・ニーズを踏まえたプロジェクトの計画概要に関する説明を行いました。

加えて、多くの期待や抱負も述べられました。教育省事務次官は、日モ病院がモンゴル国民に敬愛される病院になったことを喜ぶとともに、これからはモンゴル国内に留まらず、広くアジア、世界から認識される病院になることへの期待を、また医科大学長は、日モ病院が今後は世界標準を満たすべく、より一層質の高い医療サービスの提供、研修、研究を担う教育病院を目指しているとの決意を、さらにチーフアドバイザーは、日モ病院が教育病院としてさらに一層育ち、将来の若き優秀な医療者を続々と輩出する夢を語りました。

プロジェクト目標の達成、そしてモンゴル国の医療サービスの質の向上に向けて取り組むこと、これらJCCにて確認できた共通認識を軸とし、日モ病院の教育病院としての機能をより一層強化できるよう、モンゴル側と日本側の連携を強めてプロジェクトに取り組んでいきます。


*PDM: Project Design Matrix

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第1回JCCを開催しました。

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現状を確認するため院内でのヒヤリングや調査を行いました。

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