無償資金協力の概要

無償資金協力とは

無償資金協力は、開発途上国に資金を贈与し、開発途上国が経済社会開発のために必要な施設を整備したり、資機材を調達したりすることを支援する形態の資金協力です。返済義務を課さない資金協力であるため、開発途上国のなかでも、所得水準の低い国を中心に実施されます。

支援内容としては、病院の建設、安全な水を供給するための給水施設の整備、学校の建設、農村・農業開発を促進するための灌漑施設の整備などの基礎生活分野や、道路や橋などの社会基盤の整備、環境保全を推進するための設備や人材育成など、開発途上国の国づくりの基礎となる活動を支援しています。近年はこれらに加えて、開発途上国の平和構築、ビジネス環境の整備、防災・災害復興や気候変動対策などへの支援も行っています。また、無償資金協力によって整備された施設などが持続的に活用されるように、運営維持等に関する技術指導(ソフトコンポーネント)が実施される場合もあります。

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無償資金協力の流れ−プロジェクトサイクル−

プロジェクト型の無償資金協力は、図のとおり大きく6つのステップから構成されるプロジェクトサイクルのなかで実施されます。

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