現在の場所は

所長あいさつ

アルゼンチンにおける私どものJICA事務所の歴史は、アルゼンチンへの日本人移住者の支援機関の事務所として1957年に設立されたことに遡ります。その後、1979年に両国間で技術協力協定が締結され、農林業、社会開発、環境、経済開発等の分野で技術協力事業が展開されてきました。

1991年には、水産分野で中南米地域の各国を対象にした初めての第3国研修が実施され、その後、2001年に日亜パートナーシッププログラムが締結されてからは、それまでのアルゼンチンへの日本の協力成果を活かし、同国をパートナーとして共同で近隣諸国に対して協力を行う、所謂、南南協力が推進されています。

また、日系社会ボランティア派遣を含む日系社会支援事業や2002年から開始されたシニア海外ボランティア派遣も実施中です。

アルゼンチンは、人口約4000万人、日本の国土面積の7.5倍、世界の第8位の広大な国土を有し、農牧業、工業(食品加工、自動車)が主要産業です。また、約3万人の日系人の存在もあって非常に親日的な国で、日本文化に対する国民の関心も非常に強いものがあります。

また、適度な降雨量と肥沃な土壌に恵まれた中央部のパンパ地域、世界有数の風力資源を有するといわれる南部パタゴニア地域、そして北部地域には、リチウム資源を産出する塩湖があり、その地理的特性は、地球規模の食糧問題や環境問題の観点から非常に高いポテンシャルを有しています。

アルゼンチンは、既にG20のメンバーであり、また、中進国でもあるので、同国を対象とした協力は、漸減傾向にあります。しかしながら、今後は、同国のポテンシャルを十二分に活用しながら、南南協力支援、環境分野での支援、ボランティア事業等を通じ、また、日系進出企業との連携の可能性等も視野に入れながら、アルゼンチンと新たなパートナーシップを築いていきたいと思っています。

アルゼンチン事務所
武田 浩幸