2012年、日本とバングラデシュは修交40周年を迎えました。両国間の友好関係、とりわけ、バングラデシュの人々が日本と日本人に対して抱いている強い親近感と深い尊敬の念は、この40年間、バングラデシュに対する日本の国際協力を担った人々の真摯な努力に由るものである、と言っても言い過ぎではないでしょう。2011年の東日本大震災の直後から、そして、一周年を迎えた今日まで、バングラデシュの人々は、日本がこれまでバングラデシュの国造りを支えてきてくれたことに感謝の意を示しながら、日本の復興を支援するメッセージを送り続けてくれています。
バングラデシュは、世界最大級の貧困人口大国であり、自然災害や地球温暖化に対して世界で最も脆弱な国のひとつです。しかし、同時に、今世紀半ばまでに、世界でトップクラスの経済大国に成長するのでは、という予想もあり、現に、近年、順調な経済発展を遂げてきています。日本の企業は、生産拠点としてのみならず、将来における市場としてもこの国に注目しはじめています。また、バングラデシュで世界的に有名なNGOや市民団体の活動が、日本の若い人々にも刺激を与え、新しいネットワークが着実に広がりつつあります。
JICAバングラデシュ事務所は、このように多くの困難を克服しながらダイナミックに発展しつつあるバングラデシュの人々と日本の人々の懸け橋として、また、両国間の「絆」をさらに強める国際協力を推進する機関として、これからも、バングラデシュの地に在って、この国の人々、社会と真正面から向き合いつつ、両国の人々の心に届く国際協力を推進していきます。
JICAバングラデシュ事務所長
戸田 隆夫