ミッシング・ミドルに資金を

2011年8月12日

「ミッシング・ミドル」って何ですか?

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新しいアプローチを語る功能さん。

「ミッシング・ミドル」「社会的投資」……。功能さんから難しそうな言葉が飛び交います。「第1回協働ワークショップ」*の二番バッター、功能さんは2009年に12月にARUN合同会社を設立しました。社会的投資プラットフォームをビジネスモデルにするためです。
*一番バッター、倉田さんについては「ホットビズ・ニュース」第4号を参照

功能さんがNGOとしてカンボジアに入ったのは1995年のことです。2001年にはJICA事務所のスタッフにもなりました。そして、考えます。「NGOでも、JICAでもない関係づくりができないだろうか」。その結論が「社会的投資」だったのです。
カンボジアの開発が進むためには人々が社会益となるようなビジネスを興すことが大切です。しかし、多くの途上国では一部の大企業と多くの零細企業があるだけで、先進国の経済発展を支えてきた中小企業は極めて少ないのです。このギャップが「ミッシング・ミドル」と呼ばれており、マイクロファイナンスでも、商業金融機関でも対象としない中小企業をこそ功能さんは育てたいと思ったのです。
まさにNGOやJICAや民間企業とはアクセスしづらい人々が、「ミッシング・ミドル」の問題を解決して起業家として自立していくことを支援する。これが功能さんの結論でした。

人々の可能性を引き出すのが社会的投資の使命

一方、功能さんがNGO時代からお付き合いのあった現地NGO、CEDACのビジネス部門が09年7月に法人化されました。CEDACはパートナーであるとともに功能さんのお客様、投資先にもなったわけです。
「明治維新のときのような変革のエネルギーがカンボジアにはある」と言い切る功能さん。このエネルギーを信じて、「ミッシング・ミドル」のビジネスを通してインパクトをいかに出していくかが課題とも語ります。
社会的企業がビジネスを通して収入を向上させるだけでなく、いかに付加価値を高めるか重要です。JICAと組んでBOPビジネス連携促進調査を進めるなかでも、日本の養蜂業者などとも協働し、付加価値を目に見えるものとすることを目指しています。「協働」は、功能さんにとって目の前で展開している事業そのものであり、人々の可能性を引き出すアプローチでもあります。

継続する力は、「やりたいという気持ちとサポート」

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感動のお答えに、行列。

ホットビズ・ニュース第4号では、倉田さんへのご質問をご紹介しますと約束しました。東チモールでJICAとの草の根技協を始めるNPOから事業を継続することを支える力は何かと質問されて答えた言葉です。「やりたいという気持ちとサポート」。
そして、倉田さんは付け加えます。「私も東チモールには関心があります。ぜひ、東チモールで胡椒づくりをしてみたい」。共同事業とはならないでしょうが、NPOならではの地域の情報と倉田さんのビジネス感覚。この二つが協働することは大いにありえることです。
「協働ワークショップ」は一方通行の情報共有ではなく、実践に結びつくビジネストークの場でもあるのです。