「企業の力をSDGsへ」連動イベント「世界を健康で笑顔にしタイ!」

2019年7月10日

イベントの初めに、SDGsについてご紹介しました

5月26日(土曜)に、企画展「企業の力をSDGsへ」連動イベント、「世界を健康で笑顔にしタイ!」を開催しました!

今回のイベントは、静岡県の羽立工業株式会社から原田 利枝さんを講師としてお招きしました。同社は、JICAの民間連携事業で、日本と同様にこれから高齢化が深刻化するといわれているタイ国において、タイの人々の健康づくりをサポートすることを目的に健康教室運営支援サービス「自立体力プログラム」を展開しています。原田さんからは同プロジェクトの概要やタイの人々の生活スタイル、そして運動習慣の大切さについてお話しいただきました。そして今回は特別に、この「自立体力プログラム」の中から「自立体力テスト」の体験を実施し、参加者の皆さんの日常生活に必要な体力をチェックしました!

今回のイベントは企画展連動イベントということでSDGsの中でも特に、目標3「すべての人に健康と福祉を」について考えていただくため、まず初めに、地球案内人からSDGsについてご紹介しました。その後、原田氏から羽立工業株式会社についてご紹介いただきました。

タイでの活動について話す原田氏

同社はスポーツ・健康用品のメーカーで、グッズの販売だけではなく、健康で自立した生活を送るために必要不可欠なコミュニティーの場づくりにも取り組んでいます。そして同社が提供する「自立体力プログラム」は、実施が「かんたん」、対象者にとって「たのしく」、健康づくりのための「やる気のスイッチ ON 」という特長を有する介護予防システムです。高齢者の方々が必要な身体能力を向上させることで「健康寿命」を伸ばし、要介護高齢者数を予防的に削減することにより、タイ国の介護費の公的支出増大を抑制することが期待されます。また、日本は高齢化社会が急速に進んでいるのにも関わらず、健康に無関心な人々が7割もいるということを原田さんにお話しいただき、参加者の方々はとても驚いている様子でした。

「自立体力プログラム」の体験を行う参加者の様子

「自立体力テスト」の体験では自分の年齢に対し、体力があるほうなのか、ないほうなのかを知ることができました。簡単そうに見えても、実際に行ってみると意外と難しい動作があることが分かりました。
各テストは実は普段私たちが何気なく行っている靴下を履く、上着を脱ぐ、といった動作をもとに作られているそうです。私たちが、活力のある暮らしを送るためにも、日ごろから体を動かす機会を作っていくことが大切だということを皆さんに体感していただきました。

この「自立体力テスト」はタイの人々にも行っていますが、タイの人々は「みんなで行う」ことが好きだそうで、プログラムの参加者の方はもちろん、ヘルスボランティアさんも積極的に地域の方へ参加を呼びかけてくれるそうです。そのため、毎回たくさんの方が「楽しいから続けられる」とプログラムに参加するそうで、運動を楽しむこと、それが続けられる鍵となっていることが分かりました。

今回はイベントを通し世界と私たち自身の健康について振り返ることができました。参加者の方々からは「普段の生活や運動の習慣見直す良いきっかけとなった」、「客観的な体力評価をして自分の体力について知ることができた」、
「SDGsやODAについても勉強になった」、という感想をいただきました。