所長挨拶

広島県と中国地方各県の皆様、こんにちは。
この度、新たにJICA中国の所長として着任しました村岡です。
JICA中国は開設以来、途上国支援と我が国地域社会への貢献の両立を目指し、皆様方のご協力を得ながら活動してきました。海外からの研修員・留学生受入れ、海外協力隊、草の根技術協力、中小企業海外展開支援事業など、様々な取り組みを実施してきており、皆様のこれまでのご協力に感謝いたします。

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過去3年間、新型コロナウィルス感染症が世界で猛威を振るい、皆様、大変なご苦労をされたと思います。JICA中国においても同様でした。活動の制限が緩和される中、国際交流の拠点として、”JICA中国 is back and better!”の実現を目指し、皆様方のご協力を得ながら活動を活発化させ、輪を広げ、ますます地域への貢献につなげていきたいと思います。引き続き、地方自治体、大学、NGO、民間企業、一般市民の方々等、多様なパートナーとともに中国地方を盛り上げていきたいと思います。

久しぶりに広島に戻ってまいり様々な変化に気づきます。大きな変化は海外からの居住者が大幅に増えたことです。スーパーに行けば普通に外国からの居住者の買い物姿を見る状況になりました。大学における学生も同様です。JICAは、地域の経済社会を活性化する観点から、国籍などの異なる人々が、互いの文化的差異を認め合い、対等な立場で地域社会の構成員として共に生きていく「多文化共生社会」を促進し「共創」し、経済社会の活性化に繋げていくことの重要性が増していると認識しています。
この観点から「グローバル」な中国地方、これに貢献することが求められていると実感します。JICAは、海外との「つながり」の強化を目指し、冒頭の活動に取り組んでまいりました。これらを更に活発化させていきます。更には、こうした海外の方々と直接密なコミュニケーションを持つもののみならず、途上国を含む世界の課題・SDGsについて、自分事として考え解決に向け行動することのできる人材育成も重要であり、地域の開発教育支援を通じ、広く気づき・関心を醸成していければと思います。

「信頼で世界をつなぐ」。このJICAのビジョンを実現するため、JICA中国は地域社会と海外の結節点として活動していく所存です。この実現のためには皆様方からお知恵をいただくとともに、また、多様なパートナーと活動していくことが欠かせません。なにとぞ、引き続きのご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

JICA中国
所長 村岡 啓道