中部・北部紛争影響地域の公共サービス改善のための人材育成プロジェクトが始まりました。

2013年12月5日

11月19日、コートジボワール国(以下、「コ」国)の中部・北部を対象に、住民への基礎的公共サービスの機能回復を図ることを目的とした技術協力プロジェクトが始まりました。本プロジェクトの主たるカウンターパートは内務省地方分権化総局ですが、プロジェクトには、経済インフラ省、国民教育・技術教育省、計画・開発省、更には、本プロジェクトの対象地域である中部・北部の地方政府が重要なアクターとしての役割を果たすことが期待されます。

「コ」国の中部・北部地域は、2002年に勃発した政治的混乱により、政府に対抗する勢力の支配下に置かれ、その後約10年に亘って実質的に南部と国土分断された状態が続きました。この結果、住民のみならず、行政(教育・給水サービス等の人材含む)・司法・治安関係者等の行政官の大多数が南部に避難し、教育、給水サービス等を中心とした公共サービスの機能が停止しました。

2007年の和平合意を受けて国土分断が解消され行政官が任地に戻り始めたものの、2011年5月の大統領就任までは対抗勢力による支配構造が存続しており、この期間中、紛争前から存在していた南北の開発格差が更に拡大しました。政府の統計からは、2002年から2008年の間に中部・北部で貧困率が著しく増加したことが読み取れます。(2002年と2008年の貧困率:中北部32%→57%、北部40%→77%、北西部52%→58%、北東部45%→54%(注))。

こうした状況を踏まえ、JICAは中部・北部における公共サービスの機能を回復させることを目的に、3年間にわたる技術協力プロジェクトを実施します。本プロジェクトでは以下の3つの目標を掲げ、以後、「コ」国関係者との協働作業を通じて、目標達成に資する様々な活動を実施していきます。

  1. 中部・北部の公共サービスを担う人材の技能・知識が改善される。
  2. 小学校の修復、村落給水施設の修復等のパイロット事業の実施を通じて、住民と行政の効果的な協働関係が構築される。
  3. 地方公共サービスの実施体制を改善するための仕組みが構築される。

(注)出所:コートジボワール国家開発計画(Plan National de Developpement 2012-2015)

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プロジェクト関係者との協議の様子