大エジプト博物館保存修復センター(GEMCC)

背景と目的

【写真】現在の主要博物館であるエジプト考古学博物館より、スペース、機能とも充実した大エジプト博物館が有償資金協力(円借款)の供与によって建設されることがすでに決定していますが、大エジプト博物館保存修復センターは、それに併設する文化財保存修復センターに対して、博物館に展示する収蔵品の保存修復技術や収蔵品管理のためのデータベース構築等を支援するものです。

討議議事録(R/D)調印日:2008年4月3日
協力期間:2008年6月〜
実施機関:文化省大エジプト博物館

事業概要

【写真】本事業は、大エジプト博物館開館までに10万点の文化財を展示できるようにするため、収蔵品のデータベース整備から移送、保存修復までの連続した作業を支援しています。具体的には、収蔵品の基本データベースの整備と移送までの作業フロー作成を支援するとともに、保存修復センターの保存修復技術者を対象に、紙や染織品など材質別に修復技術の理論と実践についてのワークショップを実施しています。

事業ハイライト

【写真】本事業では、エジプト学を専攻した若手のエジプト人スタッフに対して、エジプト各地に散らばっている遺物の正確な記録方法などについて集中的に訓練を行っています。今後、修復技術ワークショップに参加した保存修復技術者と協力して、大エジプト博物館に収蔵されている予定の遺物10万点のデータベースの再構築に取りかかります。