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調査研究
『NGO-JICA草の根展開型事業の経験分析 −双方の事業特性と相互補完性を活かした今後の連携に向けて−




2005年5月発行



サマリー(PDF/388KB)
[報告書本文全文]
第1章〜参考文献(PDF/958KB)



[分割]
表紙、発行、序文、目次(PDF/855KB)
第1章 調査研究の概要および分析事例の概要(PDF/177KB)
1-1 調査研究の背景
1-2 調査研究の目的
1-3 報告書の構成
1-4 研究の進め方・実施体制
1-5 事例分析の対象事例
1-6 事例概要
第2章 連携事業のメリットとその促進要因、メリットを生み出せなかった要因(PDF/58KB)
2-1 案件実施におけるメリット・デメリットとその要因
2-2 事業運営や組織面におけるメリット・デメリットとその要因
第3章 NGO、JICAそれぞれの事業の特徴および連携の意義(PDF/43KB)
3-1 事業哲学・アプローチ
3-2 事業の方法論
3-3 情報や経験ノウハウの蓄積、人的・組織的ネットワーク
3-4 開発協力におけるNGO-JICAの連携の意義
第4章 開発協力における連携に向けた事例分析からの主要な論点(PDF/61KB)
4-1 成果の設定と達成度
4-2 成果の持続可能性の追求
4-3 協力終了後の事業展開の考え方
4-4 評価の視点
4-5 事業運営体制
4-6 援助事業のコスト構造と日本人専門家の役割
第5章 制度上および運営上の改善点・留意点の整理と提言(PDF/112KB)
5-1 近年求められているNGOとJICAのパートナーシップのあり方
5-2 事例分析を通じたさらなる連携のための今後の取り組み
5-3 草の根技術協力事業における改善案
5-4 PROTECOなどにおける改善案
参考資料:他ドナーによるNGOとの連携スキームおよびその特徴/参考文献・参照ウェブサイト(PDF/69KB)



◆NGOとJICAそれぞれの特徴と強みを生かした連携のために
「NGO-JICA連携事業検討会」は、NGOとJICAがよりよいパートナーシップを構築するために連携事業のあり方について率直な意見を交わす場として1999年度に設けられ、2005年3月までに54回にわたり会合が開催されてきました。この調査研究は、検討会で提起された「NGOとJICAのそれぞれがどのような専門性や強みを持っているのか、また、それらを活かし、どのような理念をもって事業を行っているのかについて、具体的な事例分析を通じて検討することが今後の連携事業の改善に役立つのではないか」という議論を受けて開始されました。その背景には、おのおのの事業では得られないような相乗効果をもたらす連携のあり方への示唆や、さらに一歩踏み込んで相乗効果を最大化するような制度改善に向けた展望やヒントをも得られるのではないか、という期待もありました。

調査研究は2004年度のNGO-JICA連携事業検討会の場において具体的な事例に即した発表と意見交換を行う形式で進められました。取り扱う事例は、NGOが事業展開上の特徴を色濃く有すると思われた草の根展開型の事業から、NGO‐JICA連携事例、NGOとJICAのそれぞれの独自事例、の3タイプを取り上げています。

この報告書はこれらの事例分析から得られた結果を考察・分析し、NGOとJICAそれぞれが有する事業の特徴や強み弱みを浮き彫りにしたうえで、相互補完性をさらに活かした協力関係づくりと、それに伴う制度的な改善点、留意点を検討し、今後の事業実施に向けた相互理解をさらに促進することを視野に置いて取りまとめたものです。


◆今後のパートナーシップのあり方
JICAは独立行政法人化以降の組織改革の柱のひとつとして人間の安全保障概念の具体的な事業への反映を掲げ、途上国の住民やコミュニティにより迅速かつ効果的に届く援助を行うべく模索を続けています。このような流れの中、NGOが有する経験と実践的なノウハウを生かしたパートナーシップの構築・強化がこれまで以上に求められていることは言を待ちません。連携効果を最大限に発揮した草の根レベルのきめ細やかな協力をさらに進めるためにも、以下に示すような連携や協力による具体的な相乗効果や連携の意義をNGO、JICAの双方で認識することが重要です。

報告書では、(1)相互の特徴を活かした活動実施の促進、(2)草の根技術協力事業の改善、(3)PROTECO(提案型技術協力)などの改善、の3つの観点から今後の連携事業の改善に向けた具体的な取り組みについて提言を行っています。

この報告書から得られた知見が多くの援助関係者の方々の目に触れ、今後より効果的な協力を行っていくための参考となれば幸いです。