世界人道デー2015記念イベント『ヒューマニティ:あなたを動かすチカラ』を開催

2015年8月21日

8月20日に世界人道デー2015記念イベントを国連人道問題調整事務所(UNOCHA)、JICA関西、神戸情報大学院大学の3者で共催しました。当日は悪天候にもかかわらず60名もの方が参加され、さまざまな形で人道問題に携わる方々の講演を通じて、人道問題や人道支援を考える良い機会となりました。

神戸のシンボルであるポートタワーがブルーに染まる

記念イベントの前日の8月19日が「世界人道デー」です。世界人道デーとは、紛争や災害によって厳しい状況に置かれた人々への支援の輪を広げ、被災者や緊急人道支援に携わる人々に心を寄せるための日として国連が定めたもので、2003年同日にイラクのバグダッドにある国連事務所が爆破され22名の国連関係者が尊い命を落としたことがきっかけとなっています。世界人道デーでは世界各地で特別イベントが開催されていますが、日本では今年と同じく3者の共催で2013年から記念イベントを開催しています。3度目となる今回は、神戸市などの協力を得てポートタワーなどの神戸市内5か所の施設を世界人道デーである8月19日の日没から3日間にわたり国連のテーマカラーであるブルーにライトアップするイベント、日本の緊急援助隊の活動の紹介やフォトジャーナリストの岩波友紀氏によるネパール大地震の写真を紹介する展示展なども同時開催されました。

8月20に開催された記念イベントでは、冒頭、UNOCHA神戸事務所の渡部所長から世界人道デーや記念イベントに関する紹介の後、外務省国際協力局緊急・人道支援課廣田課長から来賓のご挨拶を頂きました。その後、最初の講演者として神戸情報大学院大学の福岡賢二副学長が人道支援テクノロジーに関して、同大学が取り組んでいる人道支援にICTを応用する研究について講演しました。続いて同大学にJICAの長期研修員として在学しているアフガニスタン留学生のハサニ・エサヌラ氏が、母国の現状や母国が抱えている社会の課題解決にICTを応用するための自身の研究について紹介しました。

村山氏の話に聞き入る参加者

会場ではJDRの活動風景写真や隊員のユニフォームなどを展示

イベントの後半では、今年の4月にネパールで大地震が起こった際、国際緊急救助隊(JDR)の看護師として医療活動に従事した村山華子氏が、現地での経験を臨場感のある写真や映像とともに紹介しました。また、元新聞社のカメラマンで退職時の勤務地であった福島県に残り取材を続けているフォトジャーナリストの岩波友紀氏は、震災直後のネパールの様子や東日本大震災の被災地である福島の現状について自身が撮影した写真を通じて紹介しました。最後に、大西JICA関西所長が閉会の挨拶の中で、身近なところからできる人道支援の重要性に関して言及するとともに、人道デーのきっかけとなったイラクに駐在する原JICAイラク事務所長のメッセージを紹介しました。

参加した男性は「現場で実際に人道支援に携わる方々の貴重なお話を聞くことができ、人道問題に現実感を持って向き合うことができました」と感想を述べてくださいました。
参加者の方々も真剣なまなざしで耳を傾け、会場全体が良い雰囲気の中で人道支援や人道支援に関わる人々に想いを馳せるイベントになりました。

(業務第二課 インターン 丹羽 功貴)