東部アフリカ地域税関能力向上フェーズ2(Project for Capacity Building for the Customs Administrations of the Eastern African Region (Phase 2))

  • 種別:技術協力プロジェクト
  • 案件名:東部アフリカ地域税関能力向上プロジェクトフェーズ2
  • 実施地域:ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ
  • 協力期間:2009年9月〜2013年9月
  • 実施機関:各国歳入庁、各国通関業者協会
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近年のサブサハラ諸国では、域内の貿易の促進、それに関連した沿岸国から内陸国への流通経路の発展が見られます。ケニアを含む東アフリカ5ヶ国においても、そのような傾向が見られ、EAC(東アフリカ共同体)によって、関税同盟、共同市場が成立しました。そして、このような域内貿易の促進のためには、各国の国境手続きの円滑化が求められます。

JICAは、サブサハラ地域の広域経済回廊の整備・拡充、国境手続きの円滑化などに取り組んでいますが、2007年から2009年にかけて東アフリカ地域税関能力向上プロジェクトフェーズ1では、東アフリカ地域において迅速かつ効率的な通関手続きが行われるべく、ケニア、タンザニア、ウガンダの各歳入庁をカウンターパートとして、ワン・ストップ・ボーダー・ポスト(OSBP)運用に対する支援と、税関職員の能力強化を行いました。2009年から開始されたフェーズ2では、対象国をルワンダとブルンジへ拡大し、さらに税関職員に加えて通関業者の能力強化に取り組んでいます。

フェーズ2では、税関職員にとって必須といえる3分野(関税評価、HS 分類、情報分析)において講師を養成し、持続発展的に税関職員と通関業者の能力向上に取り組む体制を整えつつあります。また、ケニア・タンザニア国境ナマンガにおけるOSBPの導入や、密輸対策のための国境監視能力の強化にも取り組んでいます。