所長挨拶

JICA青年海外協力隊駒ヶ根訓練所(JICA駒ヶ根)所長の木村卓三郎と申します。

ここ駒ヶ根のふたつのアルプスの美しい姿を望む訓練所に佇んでいると、過去44年の長きにわたり、海外協力隊事業を支えてきた歴史の重みを強く感じることができます。駒ヶ根協力隊を育てる会の皆様、「みなこい地域(宮田村、中川村、駒ヶ根市、飯島町)」の皆様に見守っていただき、これまでに21,000人を超える海外協力隊員が駒ヶ根を旅立っていきました。

私自身も、28年前に海外協力隊に参加しましたが、訓練所で出会った隊員仲間や語学の先生との交流は、いまでも大切な思い出です。大きな荷物を携えて、ここ駒ヶ根訓練所に入所してきた方々の姿を見ると、その時の思い出が胸の中に蘇ってくるようです。

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ここに集まる方々は、世代も幅広く、それぞれの分野で多才であり多様であります。すでに国際協力にかける情熱を持ちつつも、お互いが出会うことで、さらなる刺激が生まれてくるものと思います。そのような出会いの場を提供しつつ、充実した語学習得の機会とともに、任国に赴任するための知見、安全管理、健康管理に関する知識の提供に務めていきます。

JICAに息づく「現場主義」及び「人間の安全保障」を体現し、「誰一人として取り残さない」というSDGsの理念と行動に一直線につながる海外協力隊です。帰国後には、国際協力はもとより、国内の課題にも対応できる人材として戻ってくることが期待されています。ここ駒ヶ根の地域の方々とともに、帰国した隊員が、地域の活性化や多文化共生に大きく貢献していくためのお手伝いをできればと考えています。皆様の指導ご鞭撻を宜しくお願い致します。

駒ヶ根青年海外協力隊訓練所
所長 木村 卓三郎(きむら たくさぶろう)