九州エコ通信2017年6月号

廃棄物処理技術の高度化

JICA九州 研修業務課
徳村 朝昭

ごみ減量化を目指したごみの分別はいまでは日々の生活の一部になっていますね。ごみ分別は埋立処分場の延命化とごみ焼却の効率化につながっています。さらに積極的にごみ焼却から熱回収する取組が注目されています。Waste to Energy(WtE)と呼ばれ、ごみをエネルギーに変える技術です。具体的にはごみの焼却熱を利用して発電や温水を得る仕組みで、日本の得意とする技術の一つで、開発途上国からも注目されています。

6月19日から2週間の日程で、ウクライナ、アルメニア、ジョージアから14名の研修員が北九州で廃棄物発電をテーマとした「廃棄物処理技術の高度化」について学んでいます。

23日には北九州市のごみ処理施設の一つで、1日720トンのごみ処理が可能で最大23,500kWの発電ができる新門司工場を視察しました。研修員は焼却炉の操作の様子(写真)など、廃棄物発電の現場を熱心に見入っていました。

帰国後は、研修員のそれぞれの国で北九州の技術が活かされることが期待されます。

【画像】

焼却炉の操作を見入る研修員