現在の場所は

所長あいさつ

【写真】

マダガスカルは、アフリカ大陸とモザンビーク海峡を隔てた島国として位置し、2,000万人の人口を有します。世界で4番目に大きな島でもあり、日本の1.6倍の面積です。

島の中央には2,500m級の山なみがある一方、海岸部には高温、乾燥地帯ありで、多くの貴重な固有種の存在に代表されるように生物多様性に富む国でもあります。

そこに住む人々も多様で、はるかインド洋を渡ってきた東南アジアからの文化、アフリカ大陸、そして中東アラブ、インドからの文化が混在する独自の歴史的背景を有する国でもあり、首都のアンタナナリボは東南アジア系の顔立ちの人々が多く、アフリカというよりもアジアに来たのかという印象です。

マダガスカル料理にもアジアからの影響が見られ、主食は米です。アフリカではエジプト、ナイジェリアに次ぐ米の生産国として、2008年度は自給をほぼ達成しています。また、貴重な植物相・動物相及び多様な自然景観は観光資源としてのポテンシャルの高さを示しています。さらに近年は豊富な鉱物資源への投資も増加傾向にあります。マダガスカル語という統一言語を共有していることも大きな強みで、サブサハラの中では、識字率や就学率において比較的高いレベルにあります。

一方で、国連開発計画(UNDP)が提示する人間の開発指標では177カ国中143位に位置し、依然、貧困問題は大きな課題となっています。

このような状況の中、私たちJICAスタッフは、マダガスカルが有する多様な社会的・自然的資源をしっかり把握した上で、2008年10月に誕生した新JICAに託された3つの援助手法(技術協力(ボランティア事業含む)、有償資金協力、無償資金協力)を駆使し、真に機能する開発モデルを形成し、そのスケールアップを図っていく形で、この国の開発支援に携わっていきたいと考えています。

JICAマダガスカル事務所長 笹館 孝一