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モーリシャス共和国について

モーリシャスは、被兼轄国としてマダガスカル事務所により所管されています。

(1)政治・経済・社会の概要

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モーリシャス共和国(以下「モーリシャス」という。)は、マダガスカルの東約900kmのインド洋に位置する島嶼国です。欧米を中心に年間90万人もの観光客が訪れ、「インド洋の貴婦人」とも称される、観光立国でもあります。

アフリカ諸国のなかでは有数の、民主的制度が整備され安定した国とされており、1968年の独立以来、自由選挙に基づく民主的な政治体制が継続しています。2005年の総選挙では、ラングーラム労働党首率いる社会連合政権が誕生しています。また、インド系、クレオール系、華人系が混じる複雑な民族構成・宗教事情を抱えているにも関わらず、インド、欧州、アラブ、中国を含む世界各国と良好な関係を維持する全方位外交を展開しています。

国の経済を担う産業としては、従来は砂糖プランテーションに大きく依存していましたが、砂糖の国際価格の下落による砂糖産業の低迷を契機として、積極的な経済構造改革が進められた結果、既に有望な観光業(リゾート開発)に加えて、輸出加工区における繊維産業が発展、さらに近年では、情報通信産業などの新分野への投資も積極的に進めており、2008年の世銀のDoing Businessランキングでは、アフリカ諸国で第1位にランクするほど、良好な投資環境でも知られています(注1)。現在では、アフリカ諸国でも1、2を争う、経済的に豊かな国とされています(5,000ドルを超える一人あたり国民所得は、アフリカで最高水準)。

また、モーリシャスは広大な排他的経済水域を有しているため、日本にとっては遠洋マグロ漁業の中継・補給基地として重要な位置を占めてきましたが、近年は、ソマリア沖の海賊の影響等のためモーリシャスに寄港する日本のマグロ船の数は減少しています。

(注1)世銀Doing Businessウェブサイトより新しいウィンドウを開きます

(2)代表的な社会・経済指標

ア.人口:約130万人

イ.国土面積:約2,045平方キロメートル(ほぼ東京都大)

ウ.GNI:約70.3億USドル(≒7,000億円)

エ.一人当たりGNI:5,580 USドル

オ.経済成長率:4.7%

カ.物価上昇率:9.8%

キ.地域経済圏:南部アフリカ開発共同体(SADC)、東部・南部アフリカ共同市場(COMESA)、インド洋委員会(COI)に加盟。

ク.主要輸出品:繊維、衣料品、砂糖、魚

(3)モーリシャスにおけるJICA事業

日本政府/JICAは、これまで水産分野における無償資金協力を中心に援助事業を展開してきましたが、下水処理施設整備や防災対策分野における円借款の実績もあります。

現在では、モーリシャスが土地や水資源が限られた島嶼国であること、観光が主要産業であること、貴重な生態系を有していること等から、環境分野における協力を中心に位置付け、日本政府の環境分野におけるイニシアチブに合致した、戦略性の高いプロジェクトに焦点をあて、さらなる協力を検討中です。世界銀行やフランス開発庁等の他の援助機関とも協調して、当国の下水セクターにおける協力事業の検討を進めています。

(※)関連する外務省及び首相官邸のホームページ: