プエルトカベサス先住民コミュニティ生計向上計画プロジェクト

背景と目的

【写真】

ニカラグアはラテンアメリカ諸国の中でハイチに次いで貧しい国であり、貧困層が総人口の約45%を占め、特に北大西洋自治区プエルトカベサス地域では約77%に達します。

プエルトカベサス先住民コミュニティ生計向上計画プロジェクトは、「先住民地域」農家の農業、牧畜生産性を強化することにより、農民の生活水準を高めることを目的としてプロジェクト活動が実施されています。

  • 実施協定調印日:2008年2月12日
  • 協力期間:4年間(2008年2月-2011年2月)
  • 実施機関:プエルトカベサス市役所

事業概要

【写真】本事業で、JICAは「先住民地域」農家の貧困を削減し、農村の自立化を促すことを目的に、参加型開発を担う普及員の育成を目的とする研修、住民自身が取り組む小規模な「生活改善」プロジェクト(ミニプロジェクト)の実施、持続的な農業・農牧技術を普及し生産性を高めていくための農民に対する技術指導活動等を支援しています。

このプロジェクトで使われている開発手法は、地域住民が自分たちの手で、農村開発のプロジェクトを計画から実行まで行うことで、その後の農村の発展も、住民みずからが担うように住民や共同体(村)を導く、というものです。

事業ハイライト

【写真】本事業ではプロジェクト活動対象地域の中からモデル農村を選び、各モデル農村にモデル展示圃場を設営しています。

同モデル展示圃場において、農民及び研修中の農業普及員に対する野菜、球根類、穀類の栽培に関する実地技術指導が行われており、この技術指導を通じ農民が持続的な農業・農牧技術を習得することにより、生活水準を高めていくことが期待されています。