ニジェールは、アフリカ西部にある内陸国で、国土の多くをサハラ砂漠に覆われています。面積が日本の約3.3倍、人口は1,400万人程です。世界でも最も暑い国の一つで、一年のうちで最も暑い4〜5月には気温が40度を超える日々が続きます。
2007/2008年の人間開発報告書で、人間開発指数が177ヶ国中174位と経済、教育、保健等どれをとっても状況の厳しい国です。人口増加率は3.3%、乳幼児死亡率は1,000人中150人、妊産婦死亡率は10万人中1,800人と世界中で最も高い水準にあり、また農民が国民の80%を占めているにも関わらず、耕作可能地は国土の10%足らず、また天候等によって生産量も不安定であるため、慢性的な食糧不足に悩まされています。このように、厳しい環境ではありますが、一方で、実際に接するニジェールの人々は穏やかで親しみやすく、一般的な治安も他のアフリカの国々と比較すると良いと言われています。国民の多くが敬虔なイスラム教徒で、毎日5回のお祈りを欠かさず、イスラム教にまつわる行事は全国的に盛大に行われます。
主要な民族はハウサ族で全人口半分以上を占めますが、その他にもジェルマ族、プル族、トゥアレグ族等の民族が暮らしています。その中でも、砂漠地帯に暮らすトゥアレグ族は、ターバンを巻き青い民族衣装を来ているため「青衣の民」として知られ、ラクダに乗って砂漠を旅するその姿は印象的です。
主な産業はウラニウムの生産と農牧業です。ニジェールはウランの埋蔵量が全世界8位で、近年の原子力発電の需要増に伴いニジェールのウランを巡ってフランス、中国、カナダ等が採掘権を得て新たな鉱山の開発を行っています。農牧業では畜産と玉ねぎの生産が盛んで、近隣国(ベナン、ナイジェリア、コートジボワールなど)に輸出されています。
ニジェールに対しては、旧宗主国であるフランスを筆頭に、日本、アメリカ、ドイツ、ベルギー等の国々、またEUや国連諸機関(世界銀行、国際通貨基金(IMF)、国連開発計画(UNDP)、国連児童基金(UNICEF)、国連人口基金(UNFPA)等)が支援を行っています。ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた支援、経済成長の要である農業・農村開発、またリプロダクティブヘルス等が主な支援対象分野となっています。
パンを売っている子供(写真提供:飯塚明夫)
市場の様子 ひょうたんをくり抜いた容器が売られている(写真提供:飯塚明夫)
首都ニアメでニジェール川に沈む夕日(写真提供:飯塚明夫)
町のあちこちで見かけるラクダ(写真提供:飯塚明夫)
コーランを読むトゥアレグ族の男性(写真提供:飯塚明夫)
特産品の玉ねぎ出荷の様子
(写真提供:飯塚明夫)