環境への取り組み

人口の増加や開発に伴って発生する環境問題は、日本が他国と共に取り組む世界的な問題であると同時に、地球の未来のために私達皆が考え、地道に取組んでいく必要がある身近な問題でもあります。
JICAも相手国機関や我が国の関係者と手を取り合い、複数の視点から環境分野の協力を行っているだけでなく、勤務者一人ひとりが明確な環境配慮意識を持って業務を行っています。
具体的には、JICA全体の指針として「環境方針」を公表し、それに基づいた環境マネジメントシステム(外部サイト:環境省の説明)を導入しています。
このページでは、その環境マネジメントシステムの一環として、JICA沖縄で行われている取組をご紹介します。

事業を通じた環境対策の推進

環境分野の協力は、実施自体が環境への貢献となるため、JICAでは可能な限りその質・量を増やすことを心がけています。
日本全国にあるJICAの国際センターでは、その地域の特色を生かして様々な協力を行っていますが、ここ沖縄の特性としてまず上がるのは、その温暖な気候(亜熱帯性)と、島であること(島嶼性)です。
その賜物として、多くの「島人(しまんちゅ)の宝」が生まれてきましたが、ここではその代表選手である、「豊かで他県とは異なる自然環境」や「観光立県としての開発の歴史」を活かした、環境分野の協力をご紹介します。

研修員受入

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斎場御嶽を訪ねるエコツーリズム研修員

研修員受入はJICA沖縄の中心的な活動の一つであり、年間約50コースの研修コースを実施しており、毎年おおよそ100か国500名の海外研修員を受入れています。
その中で、環境分野では以下の7コースを実施しています。

草の根技術協力(地域提案型)

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サモアでの水道水生物浄化法のモデル作り

実施中7件のうち、以下の3件が環境分野です。

青年海外協力隊・シニアボランティア派遣

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出発前ボランティアの上原副知事表敬

ボランティアには実に様々な分野の要請がありますが、環境分野では、以下2名のウチナーボランティアが活躍中です。

水ビジネス検討会

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研修員も交えての熱い議論

水ビジネスと銘打ってはいますが水だけではありません。沖縄県経営者協会と共に、島嶼における循環型社会システム構築のノウハウを活かし、再生可能エネルギーやリサイクルビジネスのビジネス化を検討しています。詳しくは主要事業のページをご覧下さい。

環境啓発活動の推進

当センターでは事業を行うにあたり、環境啓発活動の推進にも取り組んでいます。
ここではその事例をご覧下さい。

研修員への啓発

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ビデオ内で、待機電力や歯磨きの時に出しっ放しにする水等の無駄を節減する「小さな取組」を説明するために小さくなったフィリピン研修員

年間100か国500名を数える研修員の多くはセンターに滞在しますが、沖縄の環境を守るため、国際センターファミリーの一員として環境に優しい生活を送ってもらわなければなりません。

そこで、当センターのメディアコースの研修員が作成した環境管理に関するビデオ「Every Little Bit Counts」(塵も積もれば山となる)を来日時に見てもらい、ゴミ分別や節電・節水の徹底をお願いしています。

まだゴミの回収システムが完成していない国や、冷房で寒いくらいに部屋を冷やすのが「おもてなし」になると考える国も多く、 研修員からは「このビデオで初めて知った事も多い。簡単な取組で、国に帰ってからも続けていきたい」との声が多く上がっています。

聴講・シンポジウム

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沖縄市の廃棄物処理場での実習

研修コースのために県内外から来ていただく講師の先生方は、その分野では著名な方々であることも少なくありません。
そうした場合には県内関係者の方々にも聴講していただいたり、タイムリーな話題であればシンポジウム形式で一般公開する事もあります。

事例:「カリコム諸国における持続可能な廃棄物管理」研修

廃棄物処分場の循環式準好気性埋立「福岡方式」(外部サイト)の専門家である松藤康司先生(福岡大学教授)が来沖。
自治体の廃棄物処理を担当している方々にも講義を聴講していただいたり、現場での実習に参加していただきました。

開発教育

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ワークショップ「みんなのなまず池」の様子。理想の村を作るには…?

センターには毎年、開発教育のために多くの学校から訪問があり、その題材が環境分野になる事もあります。

各種展示

打合せやOIC食堂でのお食事で来館された際に楽しんでいただけるよう、管理研修棟一階フロントを中心として各種展示を行っています。
環境分野の展示のみならず、不発弾や博物館協力等、色々な話題に差し替わりますので是非ご覧ください。

希少種の飼育

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体育館の横で、本島では見かける事が少なくなった大型の蝶「オオゴマダラ」を飼育しています。
毎年秋に行われる「国際協力・交流フェスティバル」の開会式で、参加者全員で世界の平和を祈りつつ、飼育した蝶を関係者が一斉に解き放つ(右写真)のはお馴染みの光景となりつつあります。また、その近くではタイワンキンギョの飼育も行っています。
沖縄では「闘魚(トーイユ)」として知られますが、勇ましいイメージは無く、人が来ると餌をくれるかと思い寄ってきます。
センターにお越しの際は是非ご覧ください。

オフィス及び所有施設における環境配慮活動の推進

JICAの職員は概ね「オフィスワーカー」になりますが、地球に優しくオフィスワークをしていくために、JICA全体で定めた「エコオフィスプラン」を遵守しています。
他の事業所と共通した内容もありますが、ご紹介します。

ゴミ分別・リサイクルの徹底

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英語も併記されており、視覚的にも認識が容易なラベルを貼る事で分別の間違いを少なくしています。

節電・節水・節約

各所で研修員向けに掲示を行っている他、職員も留意しています。

節電

昼休みには当番を決めてオフィスの消灯を行っています。また、終業時も消し忘れが無いよう、チェックシートを採用しています。
また、消費電力を低減させるため、敷地内の照明をLEDに切り替えました。

冷暖房設定温度の調整

夏季は27℃に、冬季は19℃に設定しています。沖縄は平均気温が高いため、JICA本部よりも1℃低い設定(夏涼しめにして、冬にその分を我慢)になっています。

節水

一般的な節水の取組の他、研修員宿泊棟の各部屋にあるシャワーヘッド等、徐々に節水型の設備に切り替えています。
また、非常用水源も兼ねているプールの水には井水を使用しています。

紙の使用量削減

両面コピー、裏紙、2アップ等を活用して、紙の消費量削減に努めています。

公用車のエコドライブ

公用車による環境影響を軽減するため、熟練ドライバーによるエコドライブ(外部サイト)を心がけています。

環境法規制等の遵守

危険物の管理や排水、廃棄物保管・処理等、関連する法令を遵守しています。