現在の場所はホーム > JICA沖縄 > トピックス > トピックス(2011年度) > 沖縄での研修経験を中東の障害者支援に〜NPO法人エンパワメント沖縄 玉元さん〜

沖縄での研修経験を中東の障害者支援に〜NPO法人エンパワメント沖縄 玉元さん〜

2012年2月23日

初めての海外はヨルダンでの国際協力〜NPO法人エンパワメント沖縄 玉元さん〜

【画像】

エンパワメント沖縄 玉本さん

NPO法人エンパワメント沖縄が行う中東地域を対象とした研修「地域に根ざした就労支援による障害者の経済的エンパワメント」。2009年に始まった研修も2012年2月3日に3度目の閉講式を迎えました。
 3日の閉講式に出席した方には、代表の高嶺豊 氏 の他、この組織を支えるバラエティに富んだメンバーのお一人であり、2011年9月に高嶺代表とともにヨルダンを訪問した玉元直さん(就労支援センターさわやか・ジョブサポーター派遣事業コーディネーター)がいらっしゃいました。初の海外経験をされた玉元さんにヨルダン訪問談や今後の活動について、お話を伺いました。

【画像】

ヨルダン伝統的料理「マンサフ」

【NPO法人エンパワメント沖縄 玉元さん】
・ヨルダン訪問が初めての海外
 今回、高嶺代表と共にヨルダンで帰国研修員のフォローアップを行うということで、障害者への就労支援実践経験から私が参加することになりました。初めての海外でしたので、まずパスポートを作ることから始まりました。「中東」のイメージは、テレビや新聞報道で知る治安が心配されるところ、私以上に家族が不安そうでした。実際に行ってみると治安の心配はなく、食事も野菜が豊富でおいしいことに驚きました。
 訪問した研修員の職場でいただいた「マンサフ」という羊料理は、初めて見たときに衝撃を受けましたが、これが最高のおもてなしと聞き感激しましたし、素晴らしい伝統料理を堪能しました。
 ヨルダンは日差しが強いわりにカラッと乾燥している気候で、暑くても汗があまり出ないという、沖縄にはない不思議なさわやかさを覚えています。また、砂漠というより土漠といったどこまでも続く土の原野、地方の田舎道で出会ったラクダの親子、シリア国境間近の緊張感など、今まで味わったことのない印象深い経験ができました。

【画像】

障害者雇用をすすめている工場を訪問

・フォローアップ活動
 さて、本題の活動では高嶺代表が紹介したワークショップや今後の方向性の他に、実際に障害者が働く工場や職業訓練センターなどを訪問し、障害者就労の実態を調査しました。
 障害者を雇用している工場では、主に聴覚障害や軽度の四肢障害を持つ方が働いていて、能力のある方には責任ある役職を与えるなどの動機づけや孤立化を防ぐ工夫、最寄のバスターミナルまでの送迎など、様々な配慮がなされていました。
 調査を進める中で、こうした雇用は一部の企業の努力により行われており、就職や定着のための支援体制が確立されていないことが分かりました。

調査の結果、気づいた今後の課題

(1)障害者雇用にかかわる法律はあるが守られていない
(2)就労のプロセスが確立されていない
(3)障害者雇用促進のための啓発の必要性

特に(3)については企業だけでなく、社会や障害者自身、その家族への必要性を実感しました。

【画像】

閉講式での記念撮影

・今後の活動
 ヨルダン訪問を通じて、様々な課題が分かり今後のエンパワメント沖縄で行う研修コースにもぜひ役立てたいと思っています。具体的な取り組みの一つとして、沖縄で開催される就職キャンペーン活動を研修員に体験してほしいと考えています。そうすれば、課題(3)に挙げた啓発活動のイメージができるのではと思っています。
 今回、初めての海外訪問を経験し、遠くに感じていた外国が身近になり、視野が広がったように思います。今回閉講式を迎えた研修員達の背景を一部でも知ることができたことは、今後彼等を受け入れたときに沖縄の経験をどのように伝えようかと考える上での参考になると思います。研修員を訪ね、また迎えることで自分の世界観が広がりました。

関連リンク