JICAのパラグアイへの協力は大きく「小農自立化支援」「保健医療改善」及び「水・衛生改善」の3つの協力プログラムを中心としています。この3つの協力プログラムにおいて、資金協力(有償資金協力、無償資金協力)とボランティア事業を含む技術協力を有機的に連携させ、各協力プログラムの成果が最大限発現していくよう努めています。
また、協力のアプローチは従来、パラグアイ政府が行ってきたセクター縦割りの開発から地域のニーズを踏まえた地域住民を含む関係者間のネットワーク構築を基盤とするテリトリアル・アプローチにシフトしていくよう、政府とも意見交換しているところです。来年度からは実際にこのテリトリアル・アプローチに基づく農村開発モデルプロジェクトが開始される予定です。
協力の対象地域については、テリトリアル・アプローチの導入に先立ち、60以上の項目について分析を行い、より貧困度が高く、協力の必要性があるカアサパ県、カアグアス県、アルト・パラナ県及びイタプア県の4県を中心に行っていく予定です。もちろん、首都圏及び他県においても緊急度が高い課題については順次対応していく用意があります。
また、これまで農業分野を中心にパラグアイの発展に貢献してきた日系社会を開発のパートナーとして、協力の一翼を担ってもらいたく思っています。70年以上にわたり蓄積された日系社会の経験は開発事業にとって極めて有用な知見になるものと思っています。
さらに民間企業、NGO、大学等とのパートナーシップ構築に向けた取り組みも積極的に行っていく所存です。
パラグアイ事務所長 北中真人