現在の場所は

草の根パートナー型

平成16年度第2回 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名 インドネシア
2.事業名 ジョクジャカルタ特別州住宅密集地域における住民参加型コミュニティ排水処理モデルシステムの形成
3.事業の背景と必要性 インドネシアでは生活排水を処理する下水道の整備が著しく遅れており、また将来都市の中心部で下水道が建設されても、管渠の行き届かない周辺部が広範囲に残ると考えられる。トイレ排水については、腐敗槽などの戸別処理が普及しているが、その性能は十分でなく、また生活雑排水はほとんど未処理で放出されている。特に住宅密集地では戸別処理には限界があり、コミュニティベースで排水を集合処理することが望まれる。しかし、既存の先進国の技術は高価過ぎる上、運転管理も難しいものが多く、現地の経済的・社会的条件に適した、安価で運転管理の容易なコミュニティ排水の処理技術の開発が必要である。また、コミュニティ排水処理システムの設置に当たっては、住民自身の資金的自己負担と自主的運営が必須であり、住民の動機付けと主体性を重視した、住民参加型のシステムを形成する必要がある。ジョクジャカルタは観光資源の保全を必要とし、教育と文化の中心地で他地域への影響力が強いことからも、コミュニティ排水処理のモデルシステムを形成し、その国内各地への普及をはかる意義は大きい。
4.事業の目的 インドネシア国ジョクジャカルタ特別州の住宅密集地において、地域の排水をコミュニティレベルで集合処理する適正なモデルシステムを形成し、その普及を図ることによって、同州ならびにインドネシア国の水質汚濁問題の緩和を図る。
5.対象地域 ジョクジャカルタ特別州はじめインドネシア国全域
6.受益者層
  1. モデルシステムを設置するコミュニティの住民(約300〜400軒)ならびに開発されたシステムを利用する同国のコミュニティの住民
  2. モデルシステムを設置・適用する地方政府
  3. モデルシステムの形成と普及に参加する現地NGOスタッフ
  4. 水質汚濁により不衛生な生活を強いられている住民
  5. 生活用水を汚染された地下水に依存している住民
  6. 排水排出源の下流で生産活動を行っている漁民や農民
7.活動及び期待される成果
  1. 現地に適した、地域の排水をコミュニティレベルで集合処理する技術を、予備調査で選ばれた7地区の中の2地区以上にモデルプラントを設置しつつ開発する。
  2. コミュニティ排水処理にかかわる住民参加型の運営管理・資金調達システムを上記の地区において創出し、実行する。
  3. プログラム研修により、コミュニティ排水処理を実行・推進する人材の育成を図る。
  4. コミュニティ排水処理に関する情報蓄積と情報サービスを行う。
  5. セミナーの開催、ニュースレターの発行、ホームページ運営により、コミュニティ排水処理実行推進者のネットワークを形成する。
8.実施期間 2006年4月〜2008年11月(2年8ヵ月間、途中2ヶ月休止)
9.事業費 49,878千円(予定)
10.事業の実施体制 実施団体(業務従事者3名)が、現地側カウンターパートであるディアン・デサ財団(業務補助員10名)と対象コミュニティを支援する形で事業を進める。
II. 実施団体の概要
1.団体名 特定非営利活動法人APEX
2.活動内容 インドネシアのNGOと協力して、排水処理、バイオマスエネルギー開発、職業訓練、島嶼部の持続可能な開発などの事業を実施。国内では公開のセミナーやスタディーツアー等を主催している。