草の根パートナー型

平成23年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名ケニア
2.事業名健康な地域社会をつくる学童支援プロジェクト
3.事業の背景と必要性ケニア保健政策の基盤は地域住民による草の根活動(コミュニティヘルス戦略)で、前の草の根技術協力事業ではビタ県の本戦略の活動の一部を支援した。本戦略を支える重要な柱である学校保健については、前草の根技術協力事業では各学校が自己評価を行い、現状を把握した。また長崎大学の研究はビタ県の学童の発育不全を明らかにした。本件事業は、学校保健の基盤を構築し、そのマネジメント能力を強化することにより、小学校の保健衛生環境と学童の健康・発育状態を改善すると共に、学童や教員、父兄自らが健康な地域社会づくりのための草の根レベルの啓発活動を行い、地域社会全体の保健衛生状況を改善することにより、これらの問題の解決を目指すものである。
4.プロジェクト目標対象地域の小学校において整備強化される学校保健活動を基盤として、地域社会の保健衛生状況が改善される。
5.対象地域ケニア共和国ニャンザ州ビタ県ビタ郡ルシンガ西区、ルシンガ東区、ゲンベ西区およびゲンベ東区
6.受益者層
(ターゲットグループ)
直接:小学生全員(15,000人)、小学校教員(400人)、小学生の父兄(18,000人)
間接:地域社会全体(55,000人)
7.期待される成果及び活動

<成果>

  1. 小学校のKCSHP実施体制が構築される。
  2. 教員が学童の体位測定とその評価ができるようになる。
  3. 各学校のニーズに基づいた保健衛生基盤が整う。
  4. 教員および学童の保健衛生知識のレベルが向上する。
  5. 健康な学校、健康な地域社会を作るための啓発活動を行う保健クラブが各学校で設立される。

<活動>

  1. 「学校保健」を根付かせるために、各学校で学童の父兄を巻き込んだ委員会を設置し、自己評価・計画立案・実行・モニタリングの評価サイクルが自律的に実施され、優良校は定期的に表彰される仕組みを作る。
  2. 各学校に体位測定機材を投入し、教員に対するトレーニングを行うことで、教員が毎学期学童の体位測定を行い、体位測定状況をモニタリングおよび評価する。
  3. 各学校のニーズに基づき、保健衛生基盤が不十分な学校に対して、資機材を投入し、その維持管理をモニターおよび評価すると共に、評価に基づいて、維持管理法について学校にフィードバックする。
  4. 学童に対する保健教育法を教員に指導し、その教員が学童に対して保健教育を行うと共に、教員および学童の保健衛生知識レベルをモニターおよび評価し、その評価に基づいて、教員および学童の保健衛生知識レベルについてフィードバックする。
  5. 保健クラブのメンバーを選出し、活動計画を立案した上で、学内活動を行うと共に、CHWと連携しながら学外活動を行い、その活動実施状況をモニターおよび評価し、学校にフィードバックする。
8.実施期間2012年9月〜2017年8月(5年)
9.事業費概算額99,202千円
10.事業の実施体制長崎大学では対象地域で「人口静態動態調査システム」を稼働させ、小学生の健康発育状態も研究の対象としている。本提案事業の目標や各成果の指標値として有効活用することで、科学的な根拠に基づく質の高いモニタリング・評価を行う。
II.応募団体の概要
1.団体名国立大学法人 長崎大学
2.活動内容ケニアにおいて、国際連携研究および国際協力活動に長年従事し、現地、国内で人材育成を行ってきた。本提案事業の対象地区では2006年から教育研究活動を継続しており、2009〜11年にJICA草の根技術協力事業パートナー型を実施した。