タジキスタン共和国-アフガニスタン・イスラム共和国向け 無償資金協力贈与契約の締結

−アフガニスタン国境地域における住民の生活改善を支援−

2014年3月19日

国際協力機構(JICA)は、3月19日、国連開発計画(UNDP)との間で「タジキスタン‐アフガニスタン国境地域生活改善計画(UNDP連携)」(The Project for Livelihood Improvement in Tajik-Afghan Cross-border Areas (LITACA))」を対象として11億2,900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)に締結しました

署名後、握手を交わす下村憲正UNDPカントリーディレクター(左)と末田和也JICAタジキスタン支所長

本事業の目的はタジキスタン‐アフガニスタン国境に接するタジキスタンのハトロン州(Khatlon)、アフガニスタンのクンドゥズ州(Kunduz)とタハール州(Takhor)において、国境沿いの農村地域の生活環境を改善し、安定と安全性を促進することです。UNDPに資金が供与され、UNDPタジキスタン事務所による実施監理のもと、本事業が実施されます。

1997年に終結した内戦から復興を遂げたタジキスタンと、現在も治安状況が不安定であるアフガニスタンの状況は異なりますが、本事業対象地である国境沿いの州は、地域の安定に重要であり、交易の可能性など多彩な社会・経済的機会を有する地域である一方で、基本的生活インフラの整備が十分ではなく、就労・経済活動の機会が限られています。

本事業ではタジキスタンとアフガニスタンの政府、地方自治体、農村コミュニティ、NGO等密接に連携し、国境沿いの農村地域の生計改善を図ります。具体的には、地方行政機能・政策立案などのガバナンス支援を行い、インフラ設備や保健・水など基礎的公共サービスの改善を支援します。また、地域の特色や地元のニーズを反映した、ビジネスチャンスを創出し、農村ビジネスの強化・国境を越えた交易の活性化を目指します。

また、75以上の地方インフラ設備を修復し、農村地帯に暮らす女性など社会的に脆弱な人々が学校、病院、灌漑、飲料水、エネルギー供給などの社会インフラを利用しやすいよう改善を図ります。さらに、住民により充実した公共サービスが提供できるように、地方自治体の行政サービス提供能力を強化するとともに、農業の発展のため農業従事者や起業家の支援も併せて行います。また、職がない若者、女性、障害者など経済的に脆弱な人々には職業訓練を実施し、雇用機会の拡大を高めます。

以上の事業内容を通じて、国境沿いに居住する150万人以上の生活環境を向上させ、タジキスタンとアフガニスタン両国の国境を越えた協力関係の構築に貢献します。また、こうした貢献により、地域の安定と安全性を促進します。

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