ブルンジ共和国向け無償資金協力贈与契約の締結

−同国最大の港を改修し、経済成長を後押し−

2014年5月26日

国際協力機構(JICA)は、5月23日、ブルンジ共和国政府との間で「ブジュンブラ港改修計画」を対象として28億円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

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完成予想図

本事業は、ブジュンブラ港の施設改修および同港の船舶修理施設の整備を行うことにより、同港の貨物取扱量の増大、輸送コストの削減および船舶運航の安全性向上を図り、輸出入量の増加促進および、湖上輸送の効率性・安全性向上に貢献するものです。

内陸国のブルンジは、主な輸出入貨物の物流を、隣国タンザニアのダルエスサラーム港を経由する鉄道・トラック輸送や、同国を含む4ヵ国にまたがるタンガニーカ湖を経由する湖上輸送に依存しています。ブルンジは、近年の3〜5パーセントの堅調な経済成長もあり、日用品や建設資材等の輸入量が増加しています。特に、ザンビアのムプルング港を経由した南部アフリカからの輸入量は2006年から2010年の間に約5万7,000トンから、約11万トンまで倍増しています。また、ニッケル資源開発に伴う輸出量増加が見込まれており、さらなる経済成長のためには円滑な物流を確保することが必要となります。

本事業の対象となっているブジュンブラ港は、同国最大の港であり、タンガニーカ湖に面しています。同港は、東アフリカの主要貿易港の一つであるタンザニアのダルエスサラーム港から、内陸輸送でタンガニーカ湖岸のキゴマ港に至り、湖上輸送を経てブジュンブラに至る「中央回廊」の重要な拠点です。また、同港は、ザンビアのムプルング港を経由して南部アフリカ諸国とつながる結節点でもあり、ブルンジにおける貿易拠点としてのみならず、域内の物流において非常に重要な役割を担っています。しかしながら、1960年以前に建設された同港は老朽化が進んでおり、今後増加が見込まれる貨物取扱の円滑な取扱いにおいて、同港の施設の改修は、同国および周辺国にとって喫緊の課題となっています。

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事業対象地域地図

JICAは、本事業に先行し、開発計画調査型技術協力「港湾マスタープランプロジェクト」を実施し、ブルンジ国内の港湾施設整備に関するマスタープランの策定を支援しました。本事業は、同マスタープランの中で、優先事業として提案されたものです。

本事業により、2020年には、ブジュンブラ港の貨物取扱量が年間29万6,100トンに増加することが見込まれます(2012年比241パーセント)。また、本事業に加え、別途実施が計画されているザンビアのムプルング港の改修事業およびタンザニア鉄道(ダルエスサラーム〜キゴマ間)の改修事業よる効果により、ダルエスサラーム港からのコンテナ輸送コストが、約18パーセント縮減することが見込まれます。本事業を通じ、同港を通じた物流が円滑化し、ブルンジおよび周辺国の経済発展に寄与することが期待されます。

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