アフリカの産業振興に向け、日本での修士号取得とインターンシップの機会を提供

−初の産官学共同による留学プログラムの第一陣が9月初旬に来日−

2014年8月21日

「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ」(African Business Education〈ABE〉 Initiative)(以下、ABEイニシアティブ)の一環で実施される「修士課程およびインターンシッププログラム」の第一弾の研修員159名が、9月7日〜9月15日にかけて来日します。

ABEイニシアティブは、2013年6月の第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、安倍晋三首相が、官民一体となってアフリカにおける強固で持続可能な経済成長を支援するため、5年間で1,000名のアフリカの若者に、日本の大学院などでの教育と日本企業でのインターンシップの機会を提供すると表明したものです。このABEイニシアティブの下で、JICAは、研修員受け入れ事業の一環として、「修士課程およびインターンシッププログラム」を実施し、2017年まで4回に分けて総計900名を日本に受け入れる予定です。

アフリカの経済成長を持続的なものとするためには、天然資源のみに頼らない産業の多角化や競争力の強化を進めるとともに、特に急激に増加している若年層の雇用機会を拡大することが求められています。こうした中、JICAは、本プログラムを通じて、アフリカの産業発展をけん引する優秀な若者を育成することを目指しています。また、日本企業がアフリカ市場に進出する際に水先案内人として活躍が期待される民間人材を育成するとともに、日本企業がアフリカで事業展開をする際に重要な役割を果たす開発途上国の政府内に日本の技術や経営を理解する人材を増やすことも期待しています。

本プログラムは、外務省、文部科学省、経済産業省、一般社団法人経済団体連合会、JICAが運営委員会を構成し、企画、実施する産官学共同で取り組む初めての留学生受け入れ事業です。これにより、日本企業のビジネスパートーナーとなりうる人材の発掘と育成が期待されます。また、日本企業は、夏期休暇中および修士課程修了時に2週間から半年間、本プログラムの研修員をインターンとして受け入れ、ビジネス現場における実践を経験する機会を提供するとともに、人的ネットワークの構築にも力を注ぎます。

第一弾の今年は、ケニア、タンザニア、エチオピア、モザンビーク、南アフリカ、ルワンダ、スーダン、コートジボワールの8ヵ国から、合計676名が応募し、選考を経て合格した159名が来日します。研修員の所属先内訳は、開発途上国の政府機関が約50パーセント、民間企業が約30パーセント、大学などの教育関係者が約16パーセントとなっています。全体のうち45名は、日本企業23社から推薦を受けています。

来日後は、まず約10日間のオリエンテーションに参加し、基礎的な日本語、日本文化、日本企業のアフリカ進出の現状などの講義を受けるほか、日本企業の見学なども行う予定です。その後、日本の48大学の70研究科の修士課程(主な研究科は、工学、経済・経営、農学、政治・公共政策、ICTなど)に入学し、約2年間学ぶ予定です。

参考