ルワンダ共和国向け無償資金協力贈与契約の締結

−安定的で生産性の高い農業の実現に貢献−

2014年9月3日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、9月2日、ルワンダ共和国政府との間で「ンゴマ郡灌漑開発計画」を対象として15億4,900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ルワンダ共和国東部県ンゴマ郡ルレンゲ地区およびレメラ地区において、灌漑(かんがい)施設の整備を行うものです。

ルワンダでは、人口の約8割が農業に従事している一方で、農業がGDPに占める割合は3割程度にとどまっています。また、農業セクターの生産高は、近年約5パーセントの成長を続けているものの、ルワンダは、アフリカで最も人口密度が高く(419人/平方キロメートル)、農地の82パーセントを丘陵地が占め、灌漑施設整備が進んでいないこともあり、単位面積当たりの生産性が低いことが課題となっています。このような状況から、ルワンダ政府は、貯水池建設により雨季の降雨を蓄え、乾季の灌漑用水として活用する方針を打ち出しています。一方、資金的、技術的の制約から、灌漑施設の整備は進んでいない状況にあります。

本事業の対象地域である東部県ンゴマ郡は、半乾燥地域が多くを占めるルワンダ国内でも比較的降雨に恵まれている地域ですが、降雨の少ない乾季の作付は難しく、年間を通じて安定した営農がされていません。また、降雨のある季節でも雨水が灌漑に有効に利用されていないため、水稲、トウモロコシ、ニンジン、トマトといった作物の単収が低い状況にあります。

本事業で灌漑を整備することにより、2019年には、同郡での1年当たりの延べ作付面積(丘陵傾斜地畑)が、2013年の99ヘクタールから、610ヘクタールに増加し、また、水稲の作物単収を、2013年の4,000キログラム/ヘクタールから、6,000キログラム/ヘクタールに増加する等、主要作物の単収が1.5倍から2.5倍に増加することを目指します。また、異なるコミュニティの出身者が構成員となる水利組織が設立され、灌漑施設が持続的に運用されることにより、住民生活の安定化や民生の安定化に資することが期待されます。

加えて、JICAは、小規模農民の生産性向上を支援する技術協力を実施し、ハード・ソフトの両面からルワンダの農業生産性向上を包括的に支援します。

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