ベトナム向け無償資金協力贈与契約の締結:下水処理施設の整備により生活環境改善に貢献

2015年12月25日

国際協力機構(JICA)は、12月21日、ベトナム社会主義共和国政府との間で、「ホイアン市日本橋地域水質改善計画」を対象として11億1,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement:G/A)を締結しました。

本事業は、世界文化遺産にも指定されているホイアン市において、未処理排水による汚濁負荷が課題となっていることから、下水処理施設の整備と水路の改修を行うものです。

ベトナムでは急激な経済成長と都市化が進行する中、下水道施設の整備が遅れており、増大する家庭排水・商工業排水が都市部の河川に未処理で放流され、生活環境の悪化が問題となっています。ベトナム中部に位置するホイアン市は、16世紀末から17世紀にかけて国際貿易港として繁栄し、日本人街があったことでも知られ、「ホイアンの古い町並み」として世界文化遺産に指定されています。特に同市中心部を流れる水路に架けられた「日本橋」は同市の観光の中心となっており、年間140万人が訪れる日越友好のシンボルとなっています。しかし、同橋直下を流下する水路においても、未処理排水による汚濁負荷を受け、水質は国の水質基準を大幅に下回り、景観を損なうとともに臭気が問題となっています。このため、同市の主要産業である観光業への悪影響が懸念されています。

本事業により、日本橋地域の水質改善を図り、もって同市の生活・衛生環境の改善と観光都市としての魅力向上に寄与します。

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完成予想図:下水処理施設