ミャンマーで無償資金協力を通じて支援した資金決済システムが運用開始:中央銀行業務の電子化によりミャンマーの金融インフラの近代化に貢献

2016年1月18日

引渡し式典の様子

2016年1月18日、国際協力機構(JICA)が無償資金協力を通じて協力してきた資金決済システム(CBM-NET)の引渡し式典が開催されました。本件は、2013年10月25日にJICAとミャンマー中央銀行(Central Bank of Myanmar: CBM)との間で贈与契約を締結した無償資金協力「ミャンマー中央銀行業務ICTシステム整備計画」を通じて整備が進められてきたもので、2016年1月5日に運用が開始されました。引渡し式典には、樋口建史駐ミャンマー日本国特命全権大使、セッ・アウン・ミャンマー中央銀行副総裁等の関係者が出席しました。

ミャンマーの経済発展のためには、民間セクターにおける資金決済が安全且つ効率的に行われることが不可欠であり、ミャンマーに進出する日本企業を含む民間企業からも改善が強く望まれていました。今般、日本銀行のシステム(日銀ネット)をベースに整備されたCBM-NETにより、これまで市中銀行が中央銀行まで出向く必要があった取引がオンラインで実行できるようになることから、取引に要する時間を大幅に短縮することが可能になるなど、銀行業務の効率化を通じ民間セクターの円滑な資金繰り、及び現在整備が進むインターバンク市場の取引増加に貢献するものと期待されています。

JICAは、日本の「中央銀行」の中核システムを初めて海外展開するというこの重要な取り組みについて、技術協力「資金・証券決済システム近代化プロジェクト」を通じて引き続き支援を行っていきます。具体的には、CBMに日本銀行出身者を含めた日本人専門家を派遣し、CBM職員がシステムに習熟するための訓練や、システムの導入に伴って変更された新たな業務フローに関する研修などを行います。また、短期金融市場が未発達な中での有効な金融政策に関する提言、市中銀行の決済不能等の不測の事態への対応など、CBMが中央銀行としての機能をより効果的に発揮するための支援も行っていきます。

【案件基礎情報】

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