アフガニスタン向け無償資金贈与契約の締結:UNICEFと連携した小児感染症予防接種事業への支援によりポリオ撲滅計画等に貢献

2016年2月17日

署名式の様子(提供:UNICEF Afghanistan/2016/Mehareen)

国際協力機構(JICA)は、2月17日、国連児童基金(UNICEF)との間で「小児感染症予防計画(UNICEF連携)」を対象として17億4,800万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、ポリオや麻疹などのワクチン供与等を通して、アフガニスタンにおける定期予防接種率を向上させると同時に、ポリオワクチン接種キャンペーンの質を高めることで、同国のポリオ撲滅計画に貢献するものです。

本案件により、1歳未満の乳児約120万人に対する予防接種(ポリオ、結核、はしか、B型肝炎)および5歳以下の子ども約560万人に対する上記キャンペーンを実施する他、妊娠中の女性約250万人に対する破傷風ワクチンの接種を通して新生児と母親の生命を守るなど、アフガニスタンにおける母子の感染症対策を全国的に支援します。

アフガニスタンの乳幼児死亡率は、開発途上国の中でもとりわけ劣悪であり、年々改善はみられるものの、5歳児未満死亡率が97人/出生1,000人(2013年)となっているなど世界で16番目に悪く、依然として世界で最も子どもの死亡率の高い国の1つです。また、予防接種により予防可能な疾患で亡くなる子どもの割合も高く、特にポリオに関しては、パキスタンと並んで世界で二か国のみ残された常在国の1つです。5歳児未満死亡率を低下させるためのポリオを含む感染症に対する予防接種率の向上は、アフガニスタンにおける重要な取り組みであり、国際社会からの継続的な支援が必要とされています。

JICAは、本案件に加え、無償資金協力による結核対策施設・機材の整備及び薬剤の供与や、技術協力による保健省行政官や検査技師等を対象とした人材育成を実施するなど、同国の感染症対策を広く支援しています。これら支援を通じて、予防接種によって予防可能な疾患の感染や同感染による死亡を防ぎ、アフガニスタン全国の子どもと妊産婦の健康状態の改善に寄与することが期待されます。

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