東ティモール向け無償資金贈与契約の締結:東ティモール国立大学工学部の校舎新設及び機材整備により同国の高度技術人材育成に貢献

2016年3月16日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月15日東京にて、東ティモール共和国政府との間で「東ティモール国立大学工学部新校舎建設計画」を対象として22億3,100万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、東ティモール国立大学(UNTL)工学部の校舎新設及び機材の整備を行うことにより、教育環境の改善を図り、同国の産業人材育成を通じた経済活性化のための基盤づくりに寄与することを目的とするものです。

東ティモール共和国政府は、2011年に発表した「戦略開発計画」において、「将来のリーダーとなる人材育成に必要な高等教育機関の強化をUNTLから始める」と宣言しています。これを受けて、UNTL工学部は、東ティモールにおける唯一の国立大学工学部として、同戦略に沿った高度な技術を有する産業人材を輩出すべく、2012年には地質・石油学科を新設し、2015年には3年制から4年制へ移行する等、機能強化・拡充を図っており、2001年には400名弱だった学生数は、2021年には約1,400名まで増える見込みです。一方で、現学生数に対する教室数の不足は顕著で、教室によっては定員の140%の学生への授業を余儀なくされたり、実習室等を臨時教室として利用している状況です。また、教育用機材についても、量的・質的に不十分な中、今後の学生数の増加に伴い、学習環境が更に悪化することが予想されます。

JICAはこれまで、2001年の日本人専門家の派遣に始まり、2006年から10年に渡って、UNTLに対する技術協力プロジェクトを実施しており、同大学工学部が東ティモールにおける産業人材育成の拠点としての機能を発揮できるよう、同大学の運営強化・人材育成をはじめとした各種支援を続けてきました。今後もJICAは、資金協力を通じたハード面での支援と、技術協力を通じたソフト面での支援を有機的に活用し、同国の高度技術人材の育成に貢献していきます。

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