スリランカ向け円借款契約の調印:空の玄関口を整備することにより、増加する旅客への対応能力強化と経済活動の活性化に貢献

2016年3月25日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月24日、スリランカ民主社会主義共和国政府との間で、「バンダラナイケ国際空港改善事業フェーズ2(II)」を対象として、454億2,800万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

スリランカでは、2009年に25年以上にわたる紛争が終結して以降、年平均6%を超える経済成長を達成し、とりわけ観光業をはじめとするサービス産業が成長を牽引しています。同国政府が掲げる中進国入りの目標を見据え、持続的な経済成長を実現するために運輸などの経済インフラ整備が引き続き課題である一方、インフラ整備の際の環境配慮も重要となっています。

スリランカの政治経済の中心大コロンボ圏における空の玄関口であるバンダラナイケ国際空港では、年間旅客取扱量が従来の需要予測を大きく超える伸びを示しており、旅客ターミナルの年間取扱可能容量(600万人)を大幅に超過する731万人(2013年)に達しています。特にピーク時には、チェックインカウンターでの長蛇の行列や手荷物受取場の取扱容量不足等、旅客サービスの低下が顕在化しており、旅客ターミナルの拡張が喫緊の課題となっています。

今回円借款を供与する「バンダラナイケ国際空港改善事業フェーズ2(II)」は、2012年に貸付契約を締結した「バンダラナイケ国際空港改善事業フェーズ2」に続く借款であり、いずれも本邦技術活用条件(STEP)が適用され、優れた日本の技術が活用されます。この2件の円借款により、日本のエコエアポート(注)のコンセプトの下、太陽光発電システムや、LED照明等の省エネ技術等を活用した、環境に優しい空港として同空港の旅客ターミナル等を整備し、増加傾向にある旅客需要に対応するとともに、その利便性・安全性を向上させることを目指します。なお、本借款資金は、空港施設及び付帯施設・設備整備に必要な土木工事や資機材の調達及びコンサルティング・サービスに充てられます。

JICAは今後も、技術協力、円借款、無償資金協力それぞれのスキームを活用し、スリランカの中進国入りに向けた経済・社会インフラ整備をはじめ、すべての国民が発展を享受する国づくりを支援していく方針です。

(注)エコエアポート(環境に優しい空港):1.地球環境的視点に立った空港、2.地域環境と共生できる空港、3.低炭素社会・循環型社会・自然共生社会の形成に寄与する持続可能な空港(国土交通省航空局「エコエアポートガイドライン(平成26年3月)」より)

(参考)
1.借款金額および条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利
(%/年)
償還期間(年) 据置期間(年) 調達条件
本体 コンサルティング・サービス
バンダラナイケ国際空港改善事業フェーズ2(II) 45,428 0.1※ 0.01 40 10 日本タイド

※本邦技術活用条件(STEP)を適用

2.事業実施機関
スリランカ空港公社(Airport and Aviation Services (Sri Lanka) Ltd.)
住所:Bandaranaike International Airport, Katunayake, Sri Lanka
TEL:+94-11-225-2861
FAX:+94-11-225-9435

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(i)事業の完成予定時期:2019年11月(施設供用開始時をもって事業完成)
(ii)コンサルティング・サービス(施工監理等)にかかる招請状送付予定時期:契約済
(iii)本体工事にかかる国際競争入札による最初の調達パッケージ入札公示予定時期:2016年3月(駐機場、誘導路等)

4.JICA情報提供窓口
事業の調達スケジュールに関する情報は、下記窓口にお問い合わせください。
JICAスリランカ事務所 運輸交通セクター情報窓口
住所:10th Floor, DHPL Building, No.42, Navam Mawatha, Colombo 02, Sri Lanka
TEL:+94-11-230-3700, +94-11-230-0470
FAX:+94-11-230-3692, +94-11-230-0473