プレスリリース
南米・アンデスの健康食品「キヌア」を世界に
NASAも宇宙食で注目の穀物、輸出振興を指導
2002年07月18日
国際協力事業団(JICA)の専門家としてボリビアに派遣されていた坂本信一郎さん(47)=広島県福山市在住=が昨年10月からの現地での活動を終え、帰国した。現地ではアンデス地方原産の健康食品「キヌア」の栽培と輸出振興のために活動した。
「キヌア」はアンデス地方原産のアカザ科の一年草。古代インカ帝国も栽培を奨励したといわれており“母なる穀物”とも呼ばれている。タンパク質、ミネラル、ビタミンが豊富で、アミノ酸構成などにもすぐれ、アメリカのNASAも宇宙食として研究を続けてきた。成人病、貧血、骨粗しょう症、便秘などに効果があると言われ、日本でも一時健康食品として注目された。パン、クッキー、お茶など、加工食品としての用途も広い。
栄養価は完璧、とも言われているキヌアであるが、ボリビアからの輸出はまだ年間2000トン足らず。現状では商品作物として開発されておらず、価格が高いため輸出も伸び悩んでいる。ウルグアイの農場で足かけ12年間技術指導などに携わってきた坂本さんは「換金作物として育てれば、現地の貧困層が収入を得る唯一の切り札となる」と現地で栽培指導や商品開発などのアドバイスを行った。
帰国後も現地と連絡を取り合い協力を続ける坂本さん。「健康食品として売り込めば日本のマーケット拡大も期待できる。まずは現地の人たちに海外のマーケットを意識してもらい、いかに商品として開発できるかにかかっている」と話している。
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