大洋州では近年の生活習慣の変化により、感染症疾患から心筋梗塞や糖尿病など生活習慣病(NCDs)への疾病構造の転換が急速に進み、2012年には、NCDsの四大疾患(心血管疾患、糖尿病、慢性呼吸器疾患、悪性腫瘍)が同地域の死因の78%を占めている。 フィジーでは、大洋州の他の国同様、糖尿病や心血管疾患などNCDに起因する障害や死亡は増加傾向にあり、感染性疾患から生活習慣病(NCD)への疾病構造転換が急速に進んでいる。2012年に発生した死亡の70%以上がNCDによるものと推計されており、心血管疾患と内分泌・栄養・代謝性疾患および悪性腫瘍が死因の上位を占めている。近年、世界保健機関(WHO)や…