コンゴ民主共和国は、1991年以降、10年以上にわたって続いた紛争の結果、保健システムが崩壊し、保健人材の都市・地方における偏在や質の低下が著しい。特に地方における保健サービスへのアクセスは極めて限定的であり、他のアフリカ諸国と比較しても厳しい状況にある。
このような現状に改善すべく、JICAは保健人材の育成を重点として支援を実施している。2010年11月から3年間、「保健人材開発支援プロジェクト」(PADRHS)を通じて、国家保健人材開発計画(PNDRHS)の策定・承認、それに基づいた保健人材の養成、配置、定着、キャリア管理を支援した。これにより、コンゴ民で初めての保健人材…