ベトナムは、1986年のドイモイ(刷新)政策導入以降、継続的に経済成長を達成しており、2007年〜2014年の平均成長率は5.84%と、東南アジア地域の中でも比較的高い成長を達成している。この背景には2007年1月のWTO加盟以降、急速に伸びた外国直接投資があげられるが、これに比例し、輸出入申告件数も2002年の116万件から2010年には416万件へと急増した。そのため、税関職員の業務負担も増大していることから、ITを活用した輸出入・通関手続きの効率化がベトナム税関総局(General Department of Vietnam Customs, 以下「GDVC」)にとって喫緊の課題であった…