カオラック下水・排水・廃棄物処理プロジェクト

種別:開発計画調査型技術協力
実施地域:カオラック市
実施期間:2011年11月〜2014年1月
実施機関:セネガル衛生公社

カオラック市は、人口約25万人を有するセネガルの主要都市ですが、下水・雨水排水・廃棄物の処理体制が殆ど構築されておらず、雨水排水路への下水の流下や市内道路へのごみの投棄により、排水路は悪臭を放ち、ハエや蚊の発生源となり、2008年にはコレラによる死者も出ています。雨水排水路の閉塞により雨季には洪水が発生し、低地に住む住民は移転を余儀なくされている状況もあり、このような衛生環境を改善するため、2009年にセネガル国は、我が国に対してカオラック市の一部下水・排水網整備に関する無償資金協力案件の要請を提出してきました。しかしながら2010年にJICAが「マルチセクターのインフラ支援に係る調査」を実施した結果、上記問題は、下水・雨水排水・廃棄物が相互に関連した現象であり、要請された一部下水・排水網の整備のみでは十分な改善に至らないことが判明しました。
これら状況を踏まえ、本プロジェクトで、まずはカオラック市全体を対象とした下水・雨水排水・廃棄物処理に関するマスタープラン(M/P)の作成を実施し、将来的に本調査の結果を活用したカオラック市の衛生環境が改善される事が期待されます。