北部地域地形図作成プロジェクト

種別:開発計画調査型技術協力
実施地域:セネガル川流域
実施期間:2011年3月〜2013年3月
実施機関:国際協力・国土整備・航空運輸・社会基盤省 地理・地図局

セネガル共和国の経済・社会・環境構造は依然として脆弱な状況にあり、「セ」国では、(1)「富の創出」(2)「基礎社会サービス」(3)「グッドガバナンスと地方開発」(4)「社会保護と災害予防と管理」を4つの柱とした第2次貧困削減戦略文書を2006年に策定しています。特に(1)「富の創出」については、食糧生産、隣国との交易等の成長ポテンシャルがあるにもかかわらず環境整備が未熟な状況である北部地域、また人口の首都集中を背景に道路・鉄道等の運輸インフラ、通信インフラ、エネルギーインフラ等の基礎的インフラが不足している西部地域が、開発の重点地域として挙げられており、開発の効果・効率性高めるために、広域計画の策定や各種施策の優先順位の決定が今まで以上に重要となっています。中でも、(1)農業生産性向上のための地域計画(農業用水の管理、農村開発、農地区画の整理)、(2)セネガル川流域管理(水害防災、隣国との水利にかかる調整、国際橋の整備)、(3)交通・物流インフラの整備(道路網・鉄道網、通信インフラ、電力送電網の整備)に対応する、デジタル方式での地理空間情報の整備が緊急に必要とされていることが確認されています。縮尺50,000分の1デジタル地形図の作成を支援し、経済活性化のためのインフラ整備の促進に寄与します。