環境と経済が調和した村落開発推進計画(エコビレッジ推進計画)

種別:技術協力プロジェクト
実施地域:ルーガ州、ファティック州、ティエス州
実施期間:20012年10月〜2016年2月
実施機関:環境・持続開発省エコビレッジ庁

セネガル国内には持続的な経済成長を牽引するような産業は成長しておらず、若年層を中心とした雇用創出は深刻な課題となっています。全人口の6割を占める農村は一次産業に依存しており、気候等の自然環境の影響を受けやすく、農村住民の収入は安定しません。このため限られた森林資源や水資源が収奪される傾向にあり、森林資源や水資源の減少、土壌劣化等の環境劣化が進行し、このような環境劣化は農業、牧畜業、水産業の生産性の低下、それによる収入の低下といった悪循環を招き、貧困を一層悪化させています。更には、このような悪条件において多くの若者が村落部を離れ都市部で出稼ぎをするため、都市部での貧困層の増加が社会問題になるとともに、村落部では労働力の減少に伴う更なる生産性の低下を招いています。
このような中で、2008年、セネガル政府は環境(エコロジー)と経済(エコノミー)とが両立する持続可能な村落開発を目的として「エコビレッジ計画」を打ち出し、我が国に対し、エコビレッジ計画促進に係るマスタープラン作りのための開発調査案件を要請しました。
本プロジェクトは、エコビレッジ庁が中心となり、(1)州レベルで各村の自然資源と開発ニーズに基づいた開発計画の策定、(2)中央・州レベルで対象となるセクターを所管する政府機関や開発パートナーによる「エコビレッジ・プラットフォーム」の設立(開発計画を実現する体制の構築)、を通じてエコビレッジの面的な展開を支援します。