漁民リーダー育成・零細漁業組織強化プロジェクト

種別:技術協力プロジェクト
実施地域:ロンプール、カヤール、ジョアール、ジフェール
実施期間:2009年6月〜2013年3月
実施機関:漁業・海事省水産局

セネガルの水産業は、外貨獲得源また雇用創出手段、食料安全保障や貧困対策としてセネガルの社会及び経済の両面において重要な役割を担っていますが、とりわけ零細漁業については全漁獲量の約90パーセントを占め、また、就業人口の約11パーセントが漁業関係に従事しています。一方で、近年セネガルの漁獲量は飛躍的に増加したこともあり、水産資源の減少の問題に直面していることから、JICAは2003年から3年間、開発調査「漁業資源評価・管理計画」を実施し、漁民を主体としたボトムアップアプローチを活用して、行政と漁民とによる「Co-gestion(水産資源の共同管理)」を導入して一定の成果を得ました。
本プロジェクトは、同開発調査の成果を踏まえつつ、零細漁業組織主体の水産資源管理活動が持続的な形で実施されるようになることを目的とし、ロンプール、カヤール、ジョアール、ジフェールの4サイトにて水産資源の共同管理の実現を目指した活動を実施しました。現在は、本プロジェクトで導入された水産資源の共同管理が、他の地域へ普及しつつあります。