宮﨑 誠さん「ベナンってどこぞ!?」

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職種
コミュニティ開発
派遣国
ベナン
派遣期間
2015年3月〜2017年3月(26年度4次隊)
出身
愛媛県

ベナンという国

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ベナン共和国という国は日本人にとって馴染みがない国なので、知らない方も多いかと思いますが、西アフリカにある日本の3分の1程度の大きさしかないアフリカでは比較的小さな国です。私も当初ベナンに派遣と聞いたとき「ベナンってどこぞ!?」と慌てて地図帳で調べたのを覚えています。公用語はフランス語ですが、地域ごとに現地語があり、私が住む町にも少なくとも4つの言語が話の中で飛び交っています。

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市場で子供たちと農産品を販売

私は農業・畜産・漁業省に属するアヴランクー村落開発支所という部署に配属されています。私が住むアヴランクーという町は首都ポルトノボから10kmほどしか離れていないですが、住民は大半が農家です。この部署では地域内の農業や畜産の促進と技術支援、監督、管理等を行っています。ここでの私の活動は地域住民の収入向上に結び付く新たな提案や啓蒙活動を行うことです。

現在行っている主な活動

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道端での卓球勝負

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近所の子供たち

(1)家の巡回・生活調査
農家の巡回はベナンに来た当初から継続している活動で、農家の方の生活状況を1年通じて調査し、情報収集を行ってきました。当初はよそ者が来たということで警戒されていましたが、訪問を地道に続けることで信頼を得ることができました。
(2)担当の農業グループの管理
配属先からの紹介された農業グループの組織体制を管理・改善する活動です。
(3)新規作物の導入
従来その地域では栽培されていなかった農作物の栽培を農家の方と協力して試験的に導入しています。具体的にはネリカ米(アフリカの風土でも育ちやすいよう改良された米)や人参・ズッキーニなどの収入向上につながる換金作物の栽培です。販路の問題や設備不足、気候の違いなど問題は次々と発生しますが、配属先・農家の方と協力し試行錯誤しながら進めています。赴任後1年が経過し、折り返しに入ったものの活動は道半ばです。帰国する際、後悔のないよう頑張っていきます!

<宮﨑さんのレポートは、愛媛県青年海外協力隊を育てる会 冊子に掲載されたものです。>