今井 元子さん「マラウイ共和国にて」

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職種
行政サービス
派遣国
マラウイ
派遣期間
2013年9月〜2015年9月
出身
愛媛県

任地の様子

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村で出会った子どもたちと

私が住んでいるマラウイ共和国は、南部アフリカにある小さな国です。内陸に位置するため海はなく、唯一南北に広がるマラウイ湖があるだけです。
私の任地ムジンバ県は湖から離れていますが、市場では、魚を売る行商の人々が行き交うなど、瀬戸内の風景と重なることがあります。マラウイは「Warm Heart of Africa」と言われ、人懐こく、親切で、来客や訪問者を大切にする文化を持っています。

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NGOの支援で完成した小学校の視察に同行したときの写真です。カメラを向けるとマラウイの挨拶「ボー!」(やあ)と親指を立てて挨拶してくれました。

私の職場はSocial welfare office(社会福祉事務所)というChild protection(児童保護)やCBO(自治組織)を主に担当する部署です。ここで私は、CBOを通してエイズ予防啓発をすすめる、JICAのエイズ対策グループの一員として活動しています。

先日、学校でのエイズ教育がどのように行われているのかを調べるため学校を訪問しましたが、校長に授業を見たいと申し出ると「準備するから待ってほしい。」と言われ、翌週に行ってみると、すばらしく用意された(作られた)授業を1時間だけ見せていただきました。おそらく私のために準備してくれたのでしょう。隣のクラスでも同様に授業があるというので、そちらも見たいと申し出ましたが、「今日はここのクラスだけ。」と断られました。
エイズに関する科目は卒業試験でも配点が低く、現場では十分時間をさけていない状態と聞いていたので、やっぱりそうなのかと納得してしまいました。なんとか、授業外のクラブ活動等で啓発活動の時間が取れないかと考え中です。

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友人と週末旅行に出かけた際に、マラウイ湖を見ることができました。

こちらでは、雨季が終わり、乾季に入りました。ムジンバは標高が高く、アフリカといえども朝晩は冷え込むため、日本から送ってもらった冬物衣料を愛用している今日この頃です。近くには市場や商店もあり、生活には困りませんが、ときどき懐かしくなるのが日本食です。先日は、マラウイ産の大豆を使って納豆作りに挑戦しました。物がない中でも、いろいろと工夫して生活を楽しんでいます。

2年間の任期を全うできるよう、今後も健康に気をつけて、活動していきたいと考えています。