高橋 冴さん『よさこい』始めました

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職種
音楽
派遣国
モンゴル
派遣期間
2016年1月〜2018年1月(27年度3次隊派遣)
出身
高知県

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赤い星が首都ウランバートル。赤く色づけされているところが私のいるゴビ・アルタイ県です。

初めまして。27年度3次隊の高橋冴です。

現在、モンゴルの西の方にあるゴビ・アルタイ県第一学校で音楽隊員として活動しています。

主な活動内容は、
(1)音楽系部活動の指導
(2)授業内でのリコーダー指導
です!
指導と言っても主役は現地の先生方なので、部活や授業内では補佐をしつつ、より良い指導方法を一緒に考えたり教材の作成を手伝ったり、縁の下の力持ちに徹するよう日々がんばっています。

さて、そんな中で今回ご紹介させていただくのは(1)音楽系部活動より、『よさこい部』です。
『よさこい部』とは私の個人的な呼び方で、校内では『Япон бッжиг(ヤポン ブジグ:日本舞踊)』と呼ばれています。
発端は、配属当初からあった「日本の踊りを教えてほしい」という要望。
その要望を聞いたとき、心の中でガッツポーズ!
私の出身地である高知県は、あの真夏の祭典『よさこい』発祥の地。それに加えて現在、高知県庁おもてなし課の皆さんが中心となり、東京五輪に向けて『よさこい』を世界へ広めている最中なのです。
そんなこんなで、ことある毎にダンス専門の同僚に「私の県にはよさこいって踊りがあるんだ」「よさこいは素晴らしいんだ」と言い続け(刷り込みですね(笑))、配属9ヵ月目にしてようやく始めることができました。
対象は、8年生。日本で言うと中学2年生です。

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“曲が始まるのを待つ”ポーズ

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鑑賞中。みんな興味深々!

−『よさこい部』練習1回目−
「よさこいとは?」
部活開始早々、同僚に急に質問され、シドロモドロしながら必死に説明。
生徒たちも最初は「高知県」なんて言われてもわからないから「ふーん…」と冷ややかな反応でした。
しかし!「よさこいはжаргал(ジャルガル:良いコト・幸せ)ир(イレ:来い)って意味だよ」と言うと、
「へぇー。良い踊りなんだね」となかなかいい反応。
その流れでよさこい踊りのDVDを鑑賞。
「ゴイ(Гой:すごい)」とか「サイン(Сайн:良い)」って口々に言いながら、時には「おぉー」と歓声を上げながら、興味津々に観てくれました。

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細かいところは鳴子なしで反復練習。

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女の子たちの見せ場!になるはずの場所をパート練習。

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動きチェック。「覚えたかな?」

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決めポーズ「ハッ!」

いざ、踊り!
「1,2,3,4」と数えながら、ゆっくりやっていきます。
現在、私たちが挑戦している振付の冒頭は中腰でいることが多く、教える方もなかなか大変。
しかし、素直な生徒たち。
私が手を抜いて中腰をやめると、真似して一緒にやめる。
「Суу суу!(ソーソー:座って座って)」と声をかけ自分たちでできるようになっても、私がやめると一緒にやめる。とっても素直なんです(笑)
そんな感じなので手を抜けず…部活後は毎回筋肉痛に悩まされています。

まだ3回(12/20現在)しか練習はしていませんが、着実にうまくなっている生徒たち。
2回目からは、
「前はこう習った」「全部左からでしょ?」「みんなちゃんと座って!」などなど、自分たちで声掛けしながら積極的に取り組んでいます。
私の語学力がついていかず練習が中断する時もありますが、生徒と一緒にあーだこーだ言いながら何かに取り組めることに幸せを感じています。

今のところ、4月の音楽発表会で披露することが決まっていますが、校内だけでなく地域でも観てもらえる機会がつくれないか画策中です!

最後になりましたが、このように素敵な活動ができるのも鳴子や音源等をご支援いただいている高知県庁おもてなし課の皆様のおかげです。この場をお借りしてお礼申し上げます。

追記: