吉松 正彦さん「日本の真南、パプアニューギニア」

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派遣国
パプアニューギニア
職種
体育
派遣期間
2015年1月〜2017年1月(26年度3次隊派遣)
出身
愛媛県

パプアニューギニアという国

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我が家の前に飾られている「バルス」。
誰かが滅びの呪文を唱えたのでしょうか。

今から1年と半年前、私のパプアニューギニア(以下PNG)での生活は始まりました。赴任前には散々PNGに関しての悪評を頂き、初めての海外ということもあり、非常に怯えながら空港から出たことを覚えています。しかし、実際生活してみると非常に温かい人々が任地で出迎えてくれました。今ではここに来ることができて良かった、と心から思うことができます。
PNGには700の民族、800の言語があると言われています。実際に、現地の人々は様々な言葉を使い分けています。その中でも、一般的にはピジン語か英語が使用されています。ピジン語の中には、日本人の良く知る言葉が存在します。それは、宮崎駿監督の作品、「天空の城ラピュタ」の呪文「バルス」。この言葉は滅びの呪文として日本では知っている方もいるかと思いますが、元々は大洋州の国で使われている言葉です。因みに、意味は「飛行機」です。今日もPNGの子供たちは空を見て滅びの呪文を唱えています。(バルスの語源は複数ありますが、私はこれだと考えています。)

活動内容

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赴任当初の幼稚園生の授業です。
今は2列横隊で並ぶことができています。

私の配属先は学校です。そのため、活動の主な内容は学校の授業になります。
現在、Preparation School〜Grade8(日本における幼稚園年長〜中学3年生まで)の体育を担当し、日々汗を流しています。昨年の同時期と比較すると、整列や話を聞く態度等、かなり改善され、授業らしくなったことがわかるようになりました。
また、授業外では、体育用具室の管理や盗難防止の取り組み、体育用具等の作成を行っています。現段階で作成した物は、水道パイプで作成したハードル、袋に砂を積めて作成したベースボールのベース等です。次は走り高跳びの用具一式を作製しようと同僚と話を進めています。
今後は、物作りだけではなく、他校の先生方と連携を取り、授業づくりのワークショップを開いてみようと計画をしています。
最後まで充実した活動を続けられるよう、残りの半年の任期を全うしたいと思います。