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青年海外協力隊OBによる東北の子どもたち呼び寄せ−冬のさぬき修学旅行−

2012年1月25日

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到着後、高松駅前にて

3.11の震災発生後、私たちは被災者・被災地に何が出来るか?ずっと考え続けていました。そこで、今回は香川県青年海外協力協会(青年海外協力隊OB会)とJICA四国が主催し、被災した子どもたちを東北各地から呼び寄せました。寝起きを共にし時間を共有することで、お互いの絆を深めることが出来れば、明るい希望への一歩と成りえるかもしれません。

私たちには想像することしか出来ない、辛い体験をしてしまった子どもたちに、香川で楽しい思い出を作ってもらいたいと思い、中野うどん学校でのうどん作り体験、協力隊OBの協力で高松市鬼無町是竹のみかん園でミカン狩り体験、最後は青年海外協力隊OBを交えて「国営讃岐まんのう公園42.195kmリレーマラソン大会」に参加。逆に子供達に元気を貰う結果になりました。

うどん打ち体験とミカン狩り(1月7日)

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中野うどん学校高松校でのうどん打ち体験

【1月7日(土曜)午前】
香川県高松市の中野うどん学校高松校でのうどん打ち体験では、初めて作るうどんに大はしゃぎ。出来上がったうどんはみんなでいただきます。茹でたてのうどんをおいしそうに食べる子供達の笑顔に癒されました。お土産に大量のうどんを購入していました。だし醤油が人気です。

うどんを食べた後は、お礼に「大平中学校ソーラン実行委員会」による「大平ソーラン」を披露してくれました。勇ましい「大平ソーラン」に、観客は拍手喝采でした。

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是竹みかん園でのミカン狩り体験

【1月7日(土曜)午後】
中西健仁さん(香川県出身/S53年度2次隊/ケニア/園芸作物)に協力していただき、高松市鬼無町是竹のみかん園でミカン狩り体験と糖度コンテストに参加。香川県屈指のブランドみかん産地である鬼無町是竹でも、特に日当たりのよい園地でミカンを取らせてもらいました。そして「これがおいしい!」と各々が思ったミカンを持ち寄り、高い糖度の果実を持ってきた人に商品進呈、という「糖度コンテスト」は、鬼無町出身の岡山大学農学部の久保教授(ケニアにてJICA専門家経験あり)の協力により実現しました。

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勇壮な「大平ソーラン」を披露

本来なら11月末くらいに収穫する早生温州ミカンを樹上に置いておき、熟成させて糖度が市販のものよりもはるかに高いミカンを用意して頂き、子供達も先生も「こんなおいしいミカンは食べたことが無い」と喜び、みんな買い物袋いっぱいにミカンを持って帰っていました。
近くにある喫茶店「歩笑」で手作りの心のこもったぜんざいをごちそうになったあと、ここでもお礼にと「大平ソーラン」を披露。周辺住民の方たち、喫茶店のスタッフの方など、観客のみなさんの拍手喝采を浴びていました。

リレーマラソン大会に参加(1月8日)

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選手宣誓をする生徒

【1月8日(日曜)】
この日は「国営讃岐まんのう公園42.195kmリレーマラソン大会」に参加。岩手県釜石市立大平中学校、宮城県岩沼市立玉浦中学校、岩沼市立岩沼西中学校の生徒、先生、協力隊OB等総勢30名が3チームに
分かれ(1チーム10人)に分かれ、フルマラソンの距離(一周2キロのコースを21周と少し)を駅伝形式で走るというものです。一人あたり約4キロ走りました。協力隊OBも最初は「ケガなく走ればいいや」くらいに考えていたのですが、子供達の真剣な姿に手を抜くわけにもいかず、大人たちも息も絶え絶えになりながら激走しました。高橋OBの2回目(2キロを2回に分けて走る)のタイムは大平中学校の3年生女子のトップの人に負けました・・・。

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沿道からも応援が

選手以外でもタスキの受け渡し場所に青年海外協力隊の旗を掲げ、協力隊OBも沿道から応援。宮城県岩沼市からの中学生の中には「将来は箱根駅伝に出たい」といい4キロを6分台で走る猛者もおり、3チームとも想像以上の順位でした。

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特別賞を受賞

 

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宿泊先での「大平ソーラン」

宿泊先の琴平の旅館では、この日の夜の夕食の後で、現在3年生の彼ら彼女らの舞う最後の「大平ソーラン」を披露。受験前のため引退し、今の2年生に引き継ぎます。みんなマラソンの後で、疲れがピークだった生徒もいたはずなのですが、勇壮でエネルギーに満ちた踊りを最後に披露してくれ、その姿に感動して涙ぐむスタッフもいました。

今回のイベントを振り返って

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「大平魂」と書かれた揃いの衣装

印象的だったのが、今回15名の参加者があった岩手県釜石市立大平中学校ソーラン実行委員会による「大平ソーラン」です。もともと大平中学校には10年ほど前から続いているオリジナルの振り付けの「大平ソーラン」というものがあり、毎年3年生の中から選挙で選ばれた生徒たち「ソーラン委員会」が他の生徒の指導にあたり、体育祭などで全校で踊っているのですが、今回参加した15名はその「大平中学校ソーラン実行委員会」のメンバー。震災前から土日返上で練習してきたということです。

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リレーマラソンの後、全員で記念撮影

震災後、子供達なりに自分たちにできることを話合って、各地の避難所などで披露して被災地の人々に勇気や元気を与えてきた「大平ソーラン」を今回中野うどん学校、鬼無町の喫茶店、そして最後は宿泊先の琴平の旅館宴会場で計3回披露してくれました。
彼らもお客さん気分ではなく「ソーランを披露しにきた」という気合が入っていました。

今回は「被災地の子供達に元気になってもらう」というのがコンセプトでしたが、終わってみればこちらが逆に元気を貰うことになりました。彼ら彼女らなら、この先どんな困難にも打ち勝って行けると非常に頼もしい気持ちになりました。

最後に、教えてもらった釜石市の復興テーマを。
「負げねぞ 釜石!」



文:香川県青年海外協力協会(青年海外協力隊OB会)会長
  高橋 和寛 (香川県出身/H13年度1次隊/ネパール/果樹)