所長あいさつ

WELKAM LO SOLOMON! THE HAPI ISLES!

皆様はソロモン諸島をご存じでしょうか?

国の名前よりも、首都ホニアラがあるガダルカナル島という地名の方に馴染みがあるかもしれません。世界地図でみると、東京からずっと南に下がって赤道を超えるとニューギニア島に達しますが、そのちょっと右(東)側、オーストラリアからは右斜め上(北東)に位置します。大洋州のなかでは、パプア・ニューギニア、フィジー、バヌアツとともに、メラネシア地域に属しています。

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ソロモン諸島は、大小100余りの島からなる島嶼国家です。陸地は全ての島を合わせて約2.9万平方キロメートルと四国の1.5倍ほどですが、海洋は約160万平方キロメートルもの排他的経済水域を擁しています。1978年に独立した、まだまだ若い国家です。人口は約68万人、その90%以上がメラネシア系の人々からなります。公用語は英語ですが、ピジン語が共通語として広く使われています。

大洋州の国々は、国土が狭く人口が少ない、広い海洋に国土が分散している、主要な国際市場や拠点から離れている、海に囲まれ自然災害の影響を受けやすいといった特徴があり、これらによる様々な課題に直面しています。ソロモン諸島も例外ではありません。JICAは1978年の独立直後から活動を開始し、近年では空港・海港や道路の整備等基幹経済・社会インフラ分野、山や海の持続的な資源管理に基づく産業振興分野、コロナ対応や病院整備等の保健医療分野、電子海図作成等の海上保安分野、廃棄物管理能力向上等の環境・気候変動分野において、またこれらに共通してソロモン諸島の人材育成を支援しています。

ソロモン諸島の人々はさまざまな課題に直面しつつも、常に笑顔で明るくそしてたくましく日々の生活を営んでいます。これまで長年にわたり培ってきた両国民の信頼関係を礎として、今後もソロモン諸島の人々と共に考え、共に働き、人づくり、国づくりに努めていく所存です。

ソロモン支所
支所長 渡邉 健