プロジェクト概要

沖縄県中小企業が有する島嶼地域向け系統連系型太陽光発電システム導入技術の普及・実証事業

「沖縄県中小企業が有する島嶼地域向け系統連系型太陽光発電システム導入技術の普及・実証事業」では、日本の中小企業の技術を活かし、輸入燃料に頼らない太陽光発電システムを導入することで、ソロモンの電力事情改善に貢献します。

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太陽光全景

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実地研修

プロジェクト名

(和)沖縄県中小企業が有する島嶼地域向け系統連系型太陽光発電システム導入技術の普及・実証事業
(英)The Pilot Survey for Disseminating Small and Medium Enterprises Technologies for introduction of Utility Interactive Grid-connected PV Generation Systems Possessed in Okinawa Prefecture for Small Island Regions.

提案企業

有限会社沖縄小堀電機

協力期間

2013年10月〜2015年3月(予定)

相手国実施機関

資源エネルギー・地方電化省、ソロモン電力公社(SIEA)

対象地域

ホニアラ市

プロジェクトの背景と必要性

ソロモンは太陽光発電に適した自然条件を有し再生可能エネルギー導入を推進していますが、現状では電力の殆どを輸入燃料を用いたディーゼル発電に依存しています。そのため、電気料金が日本の 3 倍と極めて高く、さらに輸入燃料の価格高騰に影響を受けやすい等エネルギー供給構造も脆弱なため、一刻も早い改善が望まれています。

一方、同じ島嶼地域であり、類似の課題を背負う沖縄県では「沖縄 21 世紀ビジョン」の中で、エネルギーをはじめとする世界規模の課題に対し、積極的に協力・貢献することを謳っています。第 6 回太平洋・島サミットでも、再生可能エネルギー導入の促進を支援することを表明しており、これまでに培った沖縄ならではの経験や知見を活かし、島嶼国での再生可能エネルギーの導入促進、および電力事情改善に取り組む方向を示しています。

本事業では、ソロモンのエネルギー課題に寄与するべく、輸入燃料に頼らない太陽光発電システムを導入します。

期待される成果と活動内容

活動内容と期待される成果

沖縄小堀電機が有する小型の市販品パワーコンディショナー(PCS)を多数組み合わせたシステムを導入することで、太陽光発電システムの全停止リスクを回避できるとともに、故障時に住民自らの手で迅速な復旧が可能になり、設備利用率の向上が期待できます。また、同システムは、従来の受注生産型 PCS を使った従来型太陽光システムよりも設置・維持費用が安価です。

さらに本事業では、沖縄小堀電気ひいては日本の中小企業の海外へのビジネス展開の足がけとなるモデルケースを構築することも目指しています。