南部スーダンでは、内戦終了後の復興活動が本格的に開始され、生活必需品や建設資材等の物資の需要が急増。南北スーダンの物流を支える河川舟運の重要は大きく、緊急事業として2007年JICAはジュバ河川港の整備を実施しました。他方、増加する河川舟運の需要に対する施設の管理・運営には、南部スーダン政府の監督能力、セントラルエクアトリア州の運営能力ともに、追いつけていない状況であり、本フォローアップ事業を通じての人材育成を実施しました。
二つの行政機関の力関係から問題の生じることの多かった河川港の管理・運営でしたが、両政府職員の現地での訓練や日本での研修を通じ、相互の理解と信頼関係が醸成され、現在では河川港運営委員会が発足、民間企業を含めた関係者間の調整に当たり始めています。その結果、船舶の出入港の管理や港湾利用税徴収などの業務が改善され、今後のジュバ河川港の安全かつ、効果的な利用が期待されています。