職業訓練システム開発調査

背景と目的

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内戦後、経済が成長し外国投資進出の兆しが著しい北部スーダンにおいて、産業ニーズに対応した人材の育成と増えていく若年層や国内避難民を労働力として吸収していくことが必要となってきました。職業訓練システム開発調査事業では、安定した経済社会を築き、貧困の削減を目指して持続的な職業訓練システムを構築していくための調査を行っています。

  • 実施細則(S/W)調印日:2008年4月27日
  • 実施期間:2008年12月〜2010年3月
  • カウンターパート(CP)機関:職業・徒弟訓練評議会事務局
    (Supreme Council for Vocational Trainingand Apprenticeship SCVTA)

事業概要

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本事業では、人口の85%を占め、経済活動と公的・民間職業訓練センターの多くが集中している北部スーダンの15州を対象に(1)2016年の職業訓練システム整備を目的とした職業訓練分野の中期的なマスタープランの策定(2)スーダン政府職業・徒弟訓練評議会などの即業訓練関係機関を対象とした組織強化のための行動計画の作成(3)マスタープランの策定を通じたSCVTA事務局及び関係機関計画策定・実施能力の強化の3点に基づき調査を行います。

事業ハイライト

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この事業では大きく3つのフェーズに沿って公的職業訓練の「制度運営改革」を目指します。第一フェーズでは職業訓練における制度運営改革の課題を明確にし現状を分析していきます。第二フェーズではマスタープランを制定して将来の職業訓練システムのあるべき姿、公的職業訓練機関の役割、2016年の制度運営改革の段階的な戦略方法を定め、優先課題別にカウンターパートと協同して活動計画を作っていきます。さらに第三フェーズにおいては、調査終了後の職業訓練政策を運営維持するためのOJTの一環としてカウンターパートに官民連携のワークショップや広報セミナーの講師として参加をしてもらい、カウンターパートのキャパシティディベロップメントと職業訓練に対する一般の関心を高めるためにセミナーやオープンキャンパスなどの広報活動を積極的に行いながら内外に向けて情報共有をしていきます。