水資源情報センタープロジェクト フェーズ2

背景

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観測機材からのデータ収集

乾燥地に位置するシリアは、農業セクターの水需要の増加、人口増加による生活用水の需要の増加などに対応するため、効率的な水資源配分を行う必要があります。しかしながら、降雨量や河川の流量などを正確に把握するためのモニタリング体制が整っておらず、その体制整備が大きな課題となっています。

  • プロジェクト期間:2010年5月〜2014年3月
  • シリア側実施機関:灌漑省水資源公団

プロジェクト概要

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自動気象観測機器

2002年から5年間実施したフェーズ1では、沿岸部流域(ラタキア・タルトゥース)、バラダ・アワジ流域(ダマスカス周辺)を対象に、観測機材の設置、データの取り方の指導、データを保存するシステムの構築を行いました。フェーズ2では、水資源観測体制の整っていないバーディヤ流域(シリア中央部の半乾燥地帯)の観測体制を整備し、さらに水資源公団内の関連部局に対し、シリア全流域の水資源情報を一元管理するための支援を行います。

プロジェクトのハイライト

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収集したデータの活用

シリアには7つの流域があり、バーディヤ流域以外の流域には観測体制が整備されつつあります。したがって、このプロジェクトでバーディヤ流域の観測体制を整備することで、シリアの全ての流域が網羅されることになります。また、このプロジェクトの実施により、精度の高いデータが水資源公団で使用され、より適切な水資源管理が行われることが期待されています。